祓えないモノ
いっそ夜の帳に
隠れていた方が楽だと
あなたは云った
善か悪か
誰のために闘う
なんのために生きる
面倒な問いも闇に溶け込む
一体何に抗っているのか
答えのなかったあの頃
そんな風に笑うから
もう逃げられなくなってしまった
これ以上なにかを失う恐怖に
気づかないフリをしている自分に
呆れて笑う
すべて捨てたはずなのに
まだ失うものがあると
思っていたなんて
捨てきれない
自分に恐れていたなんて
つくづく皮肉なんだよ
この人生は
もう正当化する必要もない
そんな私には
ちょうどいいカオス
さあ閉じ込めてた恐怖に会いに
闘うんだろ
生命尽きるまで
for 七海.
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