服装のマナー
ある日、知り合いのシンガポール人が近寄ってきて、こっそり教えてくれた。
「あなたが今日着てる服は、お葬式に行くときの格好だよ」
まじか。
その日の私は、真っ白の無地の半袖Tシャツに、黒い無地の長ズボン、白いサンダルだった。
私の中では、市場で買ったテロテロのズボン(S$7)が涼しくて、だいぶローカル感でてきたんじゃないの、と満足していたところだったのだ。
彼女が言うには、
「地獄の門番と同じ格好だ」
とのことで、携帯でシンガポールのお葬式の写真を検索して見せてくれた。
たしかに、写真の中の参列者は全員、白い半袖のTシャツやポロシャツに黒長ズボンで統一されている。
日本の喪服は、全身黒だと彼女に伝えると、驚いていた。
ところ変われば、喪服も変わる。
「チャイニーズニューイヤー(春節)のときは特に、その白黒の格好はだめだよ」
ともアドバイスされた。
おすすめの色は、
「赤!」
ということで、とにかく華やかな色合いの服が好ましいとのこと。
赤い服…。
探してみるか……。
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