見出し画像

2021/7/10 パリ以上にパリ

・文体をアップデートしたいと思い、(今の書き方はWeb向きじゃない)しばらく書く練習として久々に日記。

・この日はなんだか1日中せわしなく、のんびりコーヒーでも飲みながら読書と思ったら子がダンス教室でぐずっていると彼からヘルプ要請→駆けつけるもぐずったままで終了してなんだかな。

・その後30分ばかりだけどカフェに行き読書。どこも混んでいて最初いまいちかなあと思って通り過ぎたカフェに戻ることに。読んだ本は1922年生まれの歌人、長森光代さんの「私のフランス手帳」。ちょっと前に読んで気に入ったフルニエの「グラン・モーヌ」について言及している人が、長森光代さんがこの本でフルニエのことを書いていると知って。

・長森光代さんの旦那様は画家で2019年には個展を開いていた。その開催にあたる文章がしみじみよかった。

私は、九十一年の生涯の中で五四回の個展をした。
(中略)
私が、再起のきっかけに今度の話を引き受けた。
立ち直るのに良い機会と思えた。
本来の自分に戻れると思った。
新しい希望が湧いたのである。
長森聰 https://shunyo-kai.or.jp/exhibition/ex190528/

・インターネットで検索してもちっとも生息が出てこない人たちの本や作品に触れると、宝を発掘した気分になるのだけど、本当はインターネットで検索して触れることができる範囲なんてたかが知れてるよな、とも思う。

・その後、代々木八幡のビストロ「ル・キャバレ」へ。飲み物が出てくるのがとても早く、というのも「これがよいです」というのが決まっていて、注文が入るそばからボトルを傾けグラスに注いでいくスタイル。そして食事がなかなか出てこない。
こんなに食事が出てこないのにこの混み具合はなんぞや、と思っていたら、一皿目で謎が解けた。とても美味しい。そして内装の感じや雰囲気、料理がとても「パリ」で、口コミを眺めていたら「パリ以上にパリ」という言及があってなるほど、と思った。

代々木上原と代々木八幡のほぼ中間点に深夜でも灯りの灯るビストロがある。その光景は、パリ以上にパリっぽいと思えるほど、完璧な美意識で作り上げられた店だ。もちろん、料理も正統派ビストロらしいものが並び、ファンも多い。
https://www.gnavi.co.jp/dressing/article/10935/

料理が美味しいお店というのは都内にはとてもたくさんあって、ただ「ル・キャバレ」のように、とても流行る店とそうでもない店がある。ル・キャバレのような雰囲気のお店は確かにパッと思い浮かばず、そこが人気の秘訣だとするとよく分かる。
ワインが好きな人とだらだら飲みたい店。1人7Kくらいとそこそこするのが難。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?