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ソフィア•ローレン「ひまわり」をみて分かった、私が思う「いい女」

※自分の「好き」を深掘りしよう、まずは漫画、と思って記事を書きかけていたものの、コンテンツの種類で好き嫌いを論じるより、好きなコンテンツに共通する要素で整理した方がわかりやすいと思ったので、書き直し。
今回のテーマは漫画に出てくる「いい女」について。

先日、ソフィア•ローレン主演の1970年の映画「ひまわり」を観た。20代の頃にみた感想は、悲しくて好きじゃない、だったのだけど、40代になって見返してみるとこれはむしろ「好き」な映画で、理由としてはソフィア•ローレン演じるジョヴァンナが、私が思う「いい女」だったからだ。

まず戦地に赴いて行方不明になった夫の死を頑なに認めず、イタリアからはるばる旧ソ連まで出向く行動力。どうせ見つからない、諦めた方がいいと言われても意思を曲げない粘り強さ・・・

私が思う「いい女」は、まず、愛を貫く強さがある。

大好きな漫画の「いい女」といえば、池野恋「ときめきトゥナイト」の江藤蘭世、山岸涼子「アラベスク」のノンナ、あだち充「タッチ」の朝倉南、二ノ宮知子「のだめカンタービレ」ののだめ、日渡早紀「僕の地球を守って」の坂口 亜梨子、椎名軽穂「君に届け」の爽子。
共通しているのは一途に思う相手がいて、横恋慕の相手が最終的に「叶わない・・・」と思うほどに、相手への愛がぶれないところ。蘭世なんて「王子様」から言い寄られるのに、そういう地位や富に目がくらまないのもカッコいい。

40代になってもなお、恋愛とはそういうものだと思っている。好きでもない相手と寂しさの埋め合わせやお金のために付き合うなんて絶対しない、が私のスタンスで、なので矢沢あい「NANA」に出てくるハチは苦手中の苦手だし、井上雄彦「スラムダンク」の赤木晴子も、言い寄られた相手とよろしくやるタイプだろうとみくびっている。鳥山明「DRAGON BALL」のブルマ、も結局そこ~?と何があったかは知らないが白けてしまった。

なお、「ひまわり」の話に戻ると、ようやく夫が見つかった、かと思えば他の女と結婚しているという愕然たる事実に、それでも相手の女や元夫を責め立てずに無言で去る毅然さも好きだった。
そしてそんな傷心の後にもきちんとまた他の男と出会い結婚して、子どもをもうけるという立ち直りの速さにも痺れた。

実際の私は、というと、憧れているだけで実はそこまで強くない。それでも頭に浮かぶは、たとえどんなひどい裏切りにあっても毅然と笑顔で今までの感謝を述べて立ち去る自分・・・このイメトレをなぜな10代の頃からずっとしていて、そして残念ながら今までに何度か、実際にイメトレの成果を披露する機会があった。。もちろんその後はただただ号泣する。

今の世の中は弱さはさらけ出していい、むしろ出さないのが不健全、なのだけど、不貞に泣き言言わずに毅然と立ち去るのはやっぱりかっこいいし、そうでありたいと思う。この先の人生、もう二度とそんな場面はありませんように、と願って止まないのはもちろんなのだけど。。

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