見出し画像

2021/7/19 いつかスーツケース1つ分

先週、家の乱雑さに嫌気がさし、SUMMARY POCKETというサービスを申し込んだ。

送られてきた3箱にひたすら詰めたのは本・本・本。最近読書熱が再開したのもあり、今年だけで50冊近く買っている。そしてもともと500冊くらいあり、そんな中、今回部屋にあった棚を窓枠の高さにそろえることになり(それまでは前の家から持ってきたオーバーサイズな棚を使っていた)物があふれてパンクした、というわけ。

せっせと本を詰めながら、ああこの本は読もうと思っても簡単に取り出せなくなるのだなと悲しくなり、ただ3箱(全部で100冊くらいだったと思う)送りきった後は部屋がとてもスッキリし、私の心も軽くなった。

そして思い出したのは遠い昔、森瑤子のエッセイで読んだ、スーツケース1つ分しか物を持たない人の話だ。いつかそんな生活をしてみたい、と売れっ子作家になってから買い物熱がおさまらない森瑤子さんが嘆いていたのが印象に残っている。

見渡すと、本だけで既にスーツケース3個、かなり断捨離したバッグ類でそれでもスーツケース1個、冬服・夏服あわせてスーツケース3個、そのほか写真やら舞台のパンフレット、DVDなどこまごましたものでスーツケース3個くらい?ざっと見積もっても10個は必要で、スーツケース1つにおさまる様子は全くない。

物を減らしたらその分だけサバイブにも有利な気がする。どんなピンチにおいても必要最低限のものを持ち出して逃げることができる。何よりすっきりした部屋に暮らすことができる。片付ける時間なんてほんのわずかで、時間効率もいい。

ああいつか、そんな生活をしてみたい、と思いながらまた今日、また本を買った。いたちごっこ、とはこのことである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?