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志摩旅行記2

そんな訳で急遽決めた志摩旅行、予約を取った当初は家族旅行になる可能性に賭けて大人2人子ども1人で予約したものの、早々とパートナーの気持ちを翻すのは無理と悟り、大人1人子ども1人の予約にすごすご変更した。9歳年下のパートナーは旅行に行くなら有意義に時間を使いたいタイプ。私の仕事の都合で1泊2日、しかも行き先がこの間行ったばかりの志摩、フレンチレストランでディナーを食べる以外は景色をまったり楽しむ、そんな旅行は全然興味がわかない、というのが彼の行きたくない理由。私としても、強引な旅程&旅先は百も承知のためすごすごと引き下がり、ひとりで子連れで、どうやったらフレンチをかっこよく食べられるんだろう?について考えることに頭を切り替えた。

ところが、旅行に行くわずか5日前、一緒にランチを食べた友人にダメ元で行かない?と聞いたところ、なんと快諾してもらった。うちの子のことも可愛がってくれる、高校からの親友が。
実は夫が行かないとなった時に誘いたいなと思っていたのだけど、子連れで、しかも1泊2日の慌ただしい旅程があまりにも自分の都合本位のため気が引けていた。

図々しくていいのかな、決めるのは向こうなんだし。

今後の生きるスタンスをちょっと変えようと思ったくらい、友達が同行してくれることになり、ワクワクと心配が半々だった気分が一気にワクワクに振り切れた。

彼女とは死んでしまった友人と3人で遊ぶことが多くあって、友人の死後、急速に仲良くなった。一緒にいるとひとりぶんの不在があって、その分を埋めるべくよけいにお互いを愛おしく思うような、そんな関係。この話はいつか別の機会に。

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