4/100 森遥子著「非常識の美学」/私たち女は、誰でもそれぞれに花
厳しめのキリスト教の家庭で育った。外面より内面を美しく、が信条で、外面を取り繕うことに労力をはらうのは好ましくないという価値観。
そんなちょっとした呪いから開放されはじめたのは36で離婚してからだ。小綺麗にしなければ新しい出会いもままならない、と、最初は強迫観念からだったのだけれど、だんだんとそれが楽しくなった。
更に思いがけず妊娠をし、お腹の子が女の子と分かってからは、お母さんが小綺麗にしてないと娘が肩身狭い思いをするからな、という大義名分ができた。
そこ