あとで笑顔になるために、いまをきりとる。
カメラに撮られることが苦手だった。
人の写真もあまり撮る習慣がなかった。
カメラのフォルダには、たくさんの食べ物や、行った場所の景色ばかりが並んでいた。
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そんなわたしが大人になって、
結婚して、
結婚式をあげて、
新しい家族が増えて。
誰かからカメラを向けられる機会が多くなった。
撮られることに慣れてはいないけど、嬉しかった。
嬉しかったから、自分も他人の写真を頻繁に撮るようになった。
すると、やっぱり喜んでもらえて、もっと嬉しくなった。
🍙
だから人の写真を撮るようになった。
楽しいとき、
怒ってるとき、
ただ歩いているとき、
何もしていないとき。
なるべくたくさんカメラを向けるようにした。
なるべくたくさん撮った写真をプレゼントするようにした。
🍙
次に会ったとき、半年後、一年後。
「こんなこともあったね」
「この格好懐かしいね」
「ここのお店美味しかったから今度行こうよ」
撮った写真を見ていたら
楽しかったことも、
悲しかったことも、
大変だったことも、
しばらくしたら全て笑顔で話せる想い出になってた。
カメラは、
後で笑顔になるために
今を切り取るんだ。
そのときは辛いことも、
時間はかかるかもしれないけど
きっと乗り越えられる。
写真が証明してくれる。
だから今日も、君の姿をカメラに残すよ。
具のない🍙まき子(@makicome1986)
数多ある文章の海から、 みつけてくれて、ありがとうございます。 現在、不定期更新・お休み中です。 鹿児島から愛を届けています。