見出し画像

参加者約100人の将棋大会(オンライン)を運営した話

こんにちは、マキバオーです。

最近Vtuberをちょこちょこ見てるのですが、かなえ星が中々すこです。あと町田ちまちゃんのバラード上手すぎる。

今回ここでお話しするのは大学将棋の地区大会を運営した話です。
大会開催に至ったきっかけから大会終了後の反省まで、簡単にではありますが振り返っていきます。
大会に関わった方々は「こんな裏話が・・・!」みたいな感じで読んでくれたら嬉しいです。



ちなみにそんな大それた裏話はありません。


大会開催のきっかけ

3月中旬、僕は決断をしなければなりませんでした。
例年GWに開催されている将棋大会を、今年はどうするのかを。

某ウィルスのおかげさまで各種イベント・大会がどんどん潰れていくのは皆さん知っての通りです。
しかし学生将棋に関しては、2020年末に大学将棋界最大の大会である学生十傑戦・学生王座戦が開催され、そこでの感染者も出なかったことから向かい風が少し弱まっている風潮はありました。

ということで3月中旬時点での僕(を筆頭とした大会運営陣)は対面開催に向けて動き出すことに。


3月下旬には、多くの方の協力を得て日程を何とか調整し、なんとか会場確保までこぎつけましたが、そのタイミングで学生将棋界に大きなニュースが飛び込んできました。

富士通杯の開催見送り(実質中止)、学生名人戦の開催延期

富士通杯とは、毎年夏に開催される学生将棋の団体戦の全国大会。
学生名人戦は、同じく5~6月に行われる学生将棋の個人戦の全国大会ですが、これの両方が無くなってしまう(学名は後日中止の連絡有)事態となってしまいました。

これを受けた僕ら運営陣は「この情勢で対面開催を強行する理由は無い」という結論に至り(全国大会の代表を決める必要がなくなったから)、対面での大会を中止としました。


オンライン大会やるかどうかについては特に迷うことなく「去年も交流戦やったし今年もやるか~」くらいのノリで開催することにしました。
決して昨年の運営を責めるわけではないのですが(本人にも同様のことを言った)、オンライン大会の進行に「もっとやりようがありそうだな~」と煩わしさを感じていました。
オンライン大会はどんな雰囲気かを知れた点・オンライン大会で揉めそうな点に気づけたという点で、昨年の運営には頭が上がりませんね。

その辺を理解したうえで、自分が割と自由に運営ができるということで結構ワクワクしてました。


大会準備

大会運営の準備ですが、昨年度の大会を参考に色々セッティングしていきました。通常の対面開催でもやることを除いて具体的にやったことは以下の4点。

・大会進行用Discord鯖の設営
・大会記録用のスプレッドシート作成
・個人戦予選ブロック作成の自動化
・大会棋譜回収フォームの作成
・運営の仕事割り振り

上から1つずつ解説していきます。


大会進行用Discord鯖の設営

そもそも大会進行に使うツールの選択からでした。
昨年度の大会では大会用のLINEグループを作成してそれを用いて大会進行・連絡をしていましたが、そこで感じた不満点が数点。
1. 重要な情報が流れていく
2. 自分に関係のない通知も来る
3. 全員がグルに入ってたわけじゃなかったのでトラブル時がめんどくさい
などなど。

ということでLINEは大会進行に向いていないと判断。そこで僕が目を付けたのが、Discordです(Skype使ってあげたかったんだけどシンプルに機能性でDiscordに軍配)。

大会Discordのチャンネル分けはこんな感じです。

画像1

画像2

チャンネル作成時に気を付けたことを解説します。

まず、進行用のチャンネルとルール(注意事項)を記載しているチャンネルはわけること。これは先ほど挙げた「重要な情報が流れていく」という問題点を解消するための措置です。
具体的には、インフォメーションでルールに注意事項等の重要な情報を記載し、実際に大会時に動かすチャンネルはテキストチャンネルのみになるようにしました。インフォメーションにはこんなことを書いてます。

サーバー注意事項

画像3


大会全体-注意事項

画像4


他にもいろいろ書いてますが、とにかく「大会期間を通じて何度も見返す可能性のある不変情報」は大体インフォに書きました。逆に、他のことは書かないようにしていました。

大会当日はテキストチャンネルの「〇〇-進行用」が1番動くことになります(なりました)。具体的には運営の方からは
「第x局はn時からに変更ですので、オーダー交換はn時m分にお願いします。」
「〇〇さんと××さんの対局は持ち時間を早2に変更して指し直しでお願いします。」
みたいに、リアルタイムで必要な情報が流れていきます。

逆に選手側からは
「ごめんなさい、接続切れちゃいました・・・。」
「〇〇-××の対局は〇〇が勝ちです。」
みたいな感じで、結果報告もこのチャンネルで行うようにしていました。

ボイスチャンネル「運営常駐所」は大会期間中はずっと運営が誰かしらいるチャンネルでした。トラブル対応はチャットで内容を聞くより実際に状況を話してもらった方が対応が楽だし、運営内の連絡やコミュニケーションも、話しながらやった方がそうでないより圧倒的に効率がいいです。

あと、感想戦ボイチャは文字通りです。


あとDiscord関連で重要なのが、ロール(役職)です。
本サーバー内では「運営」「大会参加者」の2つの役職を設けています。
役職権限的には
サーバーホスト(僕)≧ 運営 > 大会参加者 >@everyone
となっています。

「運営」にはほとんどの権限を渡しています。ほぼサーバーホストと同等の権限を持っていると考えてもらって構いません。また、当然ですが運営専用のチャンネルへのアクセスを許しています。

「大会参加者」には、鯖内での発言権程度のみを与えています。結果報告くらいしかすることが無いので、それ以上の権限は与えていません。

「@everyone」には、チャンネルの閲覧権を与えている程度で、ほとんどのチャンネルでは発言権すら与えていません。@everyoneは大会観戦者、つまり非選手を想定していて、荒らしが紛れ込んでくる可能性があったためこのようにしました。


大会記録用のスプレッドシート

Googleスプレッドシートを使用しました。
運営陣が同時にアクセスして同時に編集できるツールがこれくらいしか思いつかなかったです。といっても機能的に不満を感じることは無かったので問題ありません。

リーグ表やトーナメント表を作ることに使用しただけなので、小規模な大会なら自前のOffice系統の表計算ソフトならなんでも良さそうです。

あと、これは僕がGoogleスプレッドシートを使いこなしきれなかった(と思っている)点ですが、特定アカウントとそうでないアカウントでシートの編集・閲覧権限をいじりたかったです。そうすればスプレッドシートのリンクを貼っておいて「随時更新するから結果気になる人は見てね」って言うだけで済むもんね。

今回は権限のいじり方がわかんなかった(調べるのがめんどくさかった)ので、運営にだけリンクを渡して全員編集できるようにして、大会中にシートをちょこちょこpdf出力してチャットに貼るという、なんともダサいやり方で乗り切りました。もし再度運営に携われる機会があったら、もっとスマートな方法を準備したいですね。


個人戦予選ブロック作成の自動化

うちの地区の個人戦では、4人ごとの予選ブロックを作成して、その各ブロック上位2人が本戦トーナメントに進むってシステムなんですが、
予選ブロックでは同大学の選手が2人以上いないように組まないといけないんです。

以前までは選手をランダムに振り分けた後、ブロックに同大学の人がいたら手動で調整してたらしいんですが、その辺を自動的にするプログラムを書きました。Pythonなんて今時の言語はよくわかんないのでチマチマCで書いたんですが、アルゴリズムがダサすぎてオーダー(計算量)もバカデカい糞コードでしたので、今回の予選組み分けに使った後ゴミ箱行きとなりました。誰かスマートなアルゴリズム教えて。


大会棋譜回収フォームの作成

Googleフォームで作りました。特に変わったことはなし。


運営の仕事割り振り

一応事前に割り振ってましたが、結局その場のアドリヴでした。まぁそんなもんよな。


当日の大会進行・運営

大会準備が糞長かったのでここを読んでいる人がいるのかは知りませんが

大会前日と当日朝に運営メンバーに「今日こんな感じなのでこうこうこうって感じでよろ!僕対局あるんでじゃっ!」ってほとんど仕事投げてました。

トラブル対応を除くと、当日の仕事は1割もやってない気がします。対局時とオーダー会議以外は運営常駐所にいましたが、大体将棋と全く関係ない雑談したり、おなかすいたーってぼやいたり、ちょっと寝てくるわって言って仮眠取ったりしてました。運営メンバー、雑用っぽいこと沢山やらせてすまんな、当日楽させてもらって助かったわ。


大きなトラブルなく大会を終えられたのは、運営メンバーの迅速な対応と大会参加者の協力があってのことです。ありがとうございました。


大会終了後の反省

ここからは大会運営に関しての反省です。
Discord鯖加入者は知ってると思いますが、皆さんから大会運営に関しての感想・意見を募集したので、そこからいくつかピックアップして、大会運営の反省をしていこうと思います。

HNの地域欄に本名があれば観戦する時に分かりやすいです。discordでのオンライン大会は効率良く運営出来ていたので良かったと思います。

これなんですが、基本的に将棋倶楽部24内での本名公開を義務化させたくないという方針を持っていました。
今時時代遅れな感性なのかもしれませんが、オープンなWebサイト上に文字コード付き(画像データではなくってこと)での本名公開を強要するのってあまりよくないことだと思っていて、本名公開された状況でリアルタイムの棋譜を見られたくない人だっていると思うのでこれは避けました。

個人戦本戦以降も本名を記載するのは、こちらとしては協力をお願いしただけであって強要はしていません(事実本名記載していない人もいたし運営側からそれを問題視していない)。

という考えがありましたので、この点はご容赦ください。ちなみに僕はゴリゴリに本名書いてました。


他大の選手と会話できたのでとても楽しかったです。Discordの設定や運営ありがとうございました。

個人的にビックリしたのですが、思った以上に感想戦ボイチャが使われてて感動しました。

感想戦ボイチャ準備しているときは「これ作ってるけど、どうせ誰も使わないんだろうな・・・」って考えてたのが馬鹿みたいです。

そもそも個人通話を繋げば、ボイチャでの感想戦なんて可能なんですが、それをする場を運営側から準備しておくことが非常に重要なんだろうなと思いました。


とてもスムーズな進行で驚きました。準備から運営にかけて多大な時間を費やされたことと思います。マキバオーさんをはじめとする運営の方々、本当にありがとうございました。
 一点述べさせていただくとすれば、団体戦のオーダー交換がかなり遅れている大学があるのが気になりました。対戦相手のオーダーを見てから組んでいるのではという疑念がどうしても出てしまいます。手間はかかるかと思うのですが、対局開始前に各大学が個別に運営にオーダーを提出し、運営側から一斉に公開するという形を取れば安心ではないかと思いました。

これ、僕もずっと考えてました・・・。

運営がオーダーを集めて全体に発表するというのは、オーダー回収後に発表する用のテキストを作成する手間が大きいのと、それに時間がかかってしまうためオーダー提出時間をだいぶ早めないといけないという点を考慮して却下しました。

オーダー交換専用のWebサイトを作っても良かったのですが、だいぶめんどくさいし、作り始めたらこだわりが強くなってめちゃ時間かかりそうだし、給料ももらえないのにそこまでやる義理もないかな()と思ったのでそれも却下。

ということで「まあオンラインって性質上、相手をある程度信頼するのは前提よな」って半分諦めの心境の元、ああいう形(大会鯖加入者にしか伝わらない)になりました。なんか使えそうなツールとかサイトとか知ってる人は教えてください。


大会運営お疲れ様でした。
今大会はソフト指しへの対策は無いように思えたのですが、何か対策等は講じていたのですか?

何もしてないです(ハナホジ)。

交流戦という名義ですので、その辺は相手を信頼って形にしました。
そもそもオンライン大会でソフト指しを完全に対策する方法って、プライバシーを邪魔しない範囲では存在しないと思います。やろうと思えばいくらでもやり方思いつく。

というこれも半分諦めの境地。

でも、運営側で勝手に棋譜を解析して異様に一致率が高かったり悪手・疑問手が少なすぎたりする選手を警戒視したりはしてました。ただ本人が認めない限りはこちらからどうこうできるわけではないし、正直何の対策にもなってはいません。これは少し裏話っぽいかな?


個人戦予選の成績をアップして欲しいです
お疲れ様でした。

これは完全に忘れてました()。後でDiscordに投げときます。


マキバオー最高!最強!お疲れさまでした~

わかる(最強ではないが・・・)。


判定を希望した結果、判定負けとなってしまったケースが個人戦であったと思うのですが、ルールなので今回は仕方ないと思うのですが負けは少し厳しいのではないでしょうか?
ただ大会通して運営がとてもスムーズに進んでたと思います。運営ありがとうございました。

今大会では対局者が回線落ちした場合、落ちられた側が ①指し直し ②指し継ぎ ③判定(ソフト評価値1000点以上で勝敗決定)を選ぶことができます。
まず今回のは事前に告知していたルールに従ったまでです。

FFに判定勝ちした人も判定負けした人もいるので恐縮ですが、私見を述べさせていただきます。以下、事情を知っている人にしか伝わらない話。

まず判定に出された局面はぱっと見ではどっちが優勢かわからない局面だと思います。
23桂が見えたら確かに先手が寄せに入っているようには見えますが、後手が正しく凌げば後手優勢と言われても仕方ないと思います(後手が相当駒得してるし)。
それで判定についてですが、事前情報として判定に使うのはソフトだということはわかっています。つまり対局者より相当正確な寄せとそれに対する受けを読むことができます。ですので、相当確信のある優勢でない限り判定に出すのはハイリスクだと思います。
結果として、先手優勢だと思った局面が逆に後手優勢と判断されていますし、ソフト解析されている方はそういうことは往々にしてあることだと思います。
今回のケースでは、先手が寄せに自信のある局面なのであれば指し継ぎを選ぶべきだった(駒損なことを考えると自分の寄せに読み抜けがあった場合に判定負けに繋がることを考慮しないといけない)、というのが結果論にはなります。

で、判定で負けは少し重いのではないか?というのに対してですが、そもそもできるだけ判定に出してほしくないという思いがあります。というのも、判定に出すのは権利なのでなんの問題もないのですが「とりあえずそこまで悪くなさそうだったらなんでも判定にかけてみる」っていう状況を作りたくありません。ということで、判定にするにはリスクをつけないといけないのでこのようになっています。

昨年度のルールではソフト評価値500点以上での勝敗決定だったので、それを考えるとマシになった?方ではあると思います。500点って、序盤研究で作戦勝ちしていて評価値覚えてたら駒組段階で出てくる数字だし。

以上私見となります。運営としての公式な意見ではないのであしからず。



コロナ禍で将棋を指す機会がなくなっていましたが、今回久しぶりに大会に参加することができ、将棋のモチベーションが格段に上がりました。スムーズな運営ありがとうございました。

まーじでこういうこと言ってくれると「大会開催して良かったな・・・」って思えます。

これはどんなことに関してもだけど、自分になにかしらプラスな影響を与えてくれたコンテンツやその作者・運営者にはひとことで良いから感謝の意を伝えよう。たったそのひとことだけで、その人は報われるし「次はもっと良くしよう」と思えるので、マジで。



個人的感想

最後に僕個人の大会への感想を述べて終わりとします。

まず大会に参加してくださった選手の方々、観戦に来てくれた方々、ほんとにありがとうございました。個人戦決勝には70人くらい観戦に来てた(おそらく某詰将棋作家の影響)し、開催した甲斐があるってもんです。

僕個人の成績はベスト16、団体は4局出て3-1と十分満足できる結果でした。ただ、個人戦で負けた対局は最終盤で中四名人相手にワンチャンありそうって感じだったので、そこだけが少し心残りです。
後でソフト解析すると、一瞬互角には戻ってるものの基本的にずっと敗勢だったので仕方ないかなとも思いますね。kisy麺を完食できる人は中四にいるのか・・・?


後、今回のひとつ目標としていたのが
「運営してても大会に出られる」ってことを周りに伝えたかったです。

「運営してるとどうしてもそっちが忙しくなって対局に支障が出るんじゃないのか」って思われて運営を嫌がってしまう ってのはどうしても避けたいと思っています。

今回、下準備・設営はほとんど僕がやりましたが、当日の運営はほとんどやっていないというのは、先述した通りです。ちゃんと大会前の準備をして、その日に起こりうるトラブルを予想していれば、ほとんどの運営はテンプレ通りにやるだけで済むはずです。自分でいうのもなんですが、今大会の下準備は相当ちゃんとやっているはずで、他の運営メンバーもまぁまぁやりやすかったんじゃないのかなって思ってます。

ただ「マキバオーのITスキルが高すぎるだけで、普通の人にはここまで準備する能力が無いよ」と運営メンバーに言われてしまいました。確かに僕は情報系学科の学生でITスキルは比較的高い部類ですが、実際どうなのかはわかりません・・・。
ただ、割とググればできることしかやってないと思うので、頑張ってググりましょう(そもそも普通の人にはググる内容が思いつかないのかもしれない)。


後これは完全に私情ですが、最近色々あってメンタルが死んでいたので、大会準備に忙しくなれたおかげで何も考えずにそれに没頭できたのは非常に助かりました。僕は程よく忙しいのが性に合っているんだと思います。暇な時間あると余計な事考えちゃうし。




と運営準備のノウハウ?みたいなことをたくさん書いたnoteになりました。クッソ長いけどここまで読んでくれている人がいるのかは不明です。


そこそこ大きな大会をここまで自由に運営できるのは中々ない経験だと思うので、貴重な経験をさせていただいて参加者には改めて感謝申し上げます。


そういえば今日、歌い手界のトップことまふまふさんが無料オンラインワンマンライブ@東京ドーム をYouTubeで配信してて「クオリティすげぇ・・・これ収支どうなってんの・・・」って感動してました。
歌い手というジャンルがここまで大きくなったことにも感激です。


以上!マキバオーでした!またな!!!!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?