美味しくなるおまじない コピ・ルアック @かもめ食堂


三連休前の華金、
2時間残業したのでビールとレモンサワーと
値下げシールが貼られたもつ煮と焼き鳥を
買って普段しない晩酌をした。


ちゃんと氷も買って、沖縄旅行に行った時に
500円で購入した琉球グラスにビールを注ぐ。

注いでから気づいた。
ビールに氷いらないじゃん!


でもいいんだ
薄いビール好きだし、より冷えてるし。


何の音もしない中、一人晩酌するのは
さすがに寂しいのでNetflixで映画を探す。


ずーっと気になってはいたけど
観るタイミングをずーっと逃していた
「かもめ食堂」、キミに決めた!


私がまだ小学生のとき、
ヤマサというレンタルビデオショップ
(これを言ったら確実に地元がわかる)に
「かもめ食堂」が陳列されていたことを
今も覚えている。


当時の私はもっぱら「学校の怪談」や、
「本当のグリム童話」などホラーで
ハラハラするビデオを借りていたのだから
絶対に手に取ることはない映画だった。


今でもホラー映画は好きだけど、
歳をとると「かもめ食堂」みたいな
心があったまってほんわかする映画が
たまあに観たくなる。


前情報なしで(と言ってもタイトルや
パッケージからおばさん3人が食堂を
営むお話だろうとは思っていた。)観たが、
起承転結の「転」があるわけでなく、
フィンランドのゆったりとした時間が
流れていく様を感じられた。


観終わった後は料理が苦手な私でも
無性に和食を作りたくなるし、
なによりおにぎりを食べたくなる。

(おにぎりを握るときの音がいい!
米粒がつかないように水で濡らした
手のひらにごはんが少し吸い付くような
そんな音、耳心地が良い。)


「おにぎりは自分で作るより
誰かに作ってもらった方が美味しい」


劇中でそんなセリフがあった。


誰かが作ったおにぎりを食べたのは
きっと高校生以来か?
いや、高校はお弁当にごはんを詰めていたから
中学生以来かもしれない。
そうなると10年以上前になる。


中学生の頃、ソフトテニス部に所属していて
土日の1日練習や大会の時は
母さんがお弁当を持たせてくれる。


そのお弁当の中におにぎりが
たまに入っている。
(基本はご飯だったと思う。大人になるとおにぎりって結構面倒だって気づくよね。)


我が家はアルミホイルではなく、
ラップでおにぎりを包んでいた。


白いごはんに鮭フレークを混ぜ込んだ、
おにぎりが多かった。

透明なラップから見える白いごはんと
ピンク色の鮭フレークが
ドット柄みたいでキュートだった。

そんな母さんが作ってくれたおにぎりを
大人になってから作ってみるが
やっぱり自分で作るのはなんか微妙。
美味しいは美味しいけど、"何か"が足りない。


たぶんその"何か"は母さんにおにぎりの
握り方を教わっても埋められないと思う。

それくらい魔法がかかった"何か"だ。


でもきっと将来、私に子どもができたとして、
運動会や遠足や部活動やピクニックで
おにぎりを作って食べさせたとき
その足りなかった"何か"が自分の子どもに
伝わるんだと思う。
(いや、なにがなんでも伝わってほしい。)


そんな将来、今日観た「かもめ食堂」を
覚えていたらおにぎりを握るときには
「コピ・ルアック」って呟こうと思う。






今日はお酒を飲んだので
後から見直したら恥ずかしくなるような
内容かもしれない✌️


でもたまにはそんな日もあっていいじゃない!






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