コスパについて考える

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Perch.のお手紙 #95

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「コスパ」って、私はちょっと苦手な言葉でした。


アトリエを始めて、口コミのあるサイトに掲載をされると、いろいろなご感想を頂くことになります。


そこで、「おいしくてお店もかわいいのだけれどもコスパがもっと良かったらいいのに。」というご意見を頂くことがあります。



昨日、ちょっと集中して読みたい本があって、そして、本を読みながらフライドポテトが食べたくて、ファミレスに行ってみようかな、と思い立ちました。


前菜から、メインから、炭水化物も、はたまた、おつまみやデザートに到るまで、お酒もあるし、ドリンクバーだってあって。


レストランのような決まりもないから、何をどんな順番で仕込んでもよくって、途中で飲み物だけ飲みながらのんびりとする時間があってもいいし。


どれもとっても安くって、だからって、まずいものもありません。


1人でも何人かでも、年齢や性別も様々で、みんなが思い思いに自由に過ごしていて、とっても楽しそうでした。


私自身もとってもたのしく過ごしました。


そして、お会計を済ませて、これはコスパがいいね、と思ったのです。


自分たちの値付けというのは、常時自由です。
いくつもの理由があって、適正と思う値段をつけてきたつもりです。


コスパ、っていうのはただ値段の高い安いを言っているだけではないのかも、と思ったら、きっともっと工夫したり、努力したりできることがあるんじゃないかなぁ、と自分を振り返ったところ。


普通のコーヒーの値段と比べて高い、という風に一般化されることがとても嫌だったのだけれども、このコーヒーの値段に見合う価値、みたいなものを提供できていない可能性、のこと、私はもっと考えてみてもいいのかもしれないな、と。

「なんでそんなこと言われなくっちゃいけないんだろう?」
と、ぷんすかしちゃうようなことの中に、時に、学ぶべきことがあったりするのかもしれません。