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教育あれこれ

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教育について、思うことを徒然に書いた記事を集めています。
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#小学校の先生

小学校の先生として役立つ名もなきスキル(日常編1)

先日、小学校教員の友人と話題になったのが、他では一切役に立たないけど、小学校の先生として(のみ)役立つ名もなきスキルが存在する、という件。正直なところ、小学校以外の場所では一切役に立たない気もするけど…笑。 話題として盛り上がった名もなきスキルはこちら。 整列させるスキル 日本の小学校は整列させることが多い。全校朝礼、教室移動(に整列させるクラスもある。わたしはしないけど)、体育の授業、集団下校、遠足、社会科見学、校外学習、etc… わたしの整列させるスキルを言語化し

【本】 『小学校からの英語教育をどうするか』

この本は、60ページほどのブックレットでありながら、M1で「英語教育とは何か」と思い悩んでいたわたしが出会った救世主のような存在だ。 わたしの在学していた大学院では、「英語教育は、言語習得の過程である」という考え方が大半を占めているような印象があった。しかしわたしは、「人を育てる過程として、各教科がある」と考えていた。 柳瀬陽介・小泉清裕 (2015) 『 小学校からの英語教育をどうするか』. 岩波書店 「はじめに」で2013年から始まった日本の英語教育改革について、

子ども自身が「自分ごと」にする価値がある学び

英語教育にかぎったことではないが、こと「小学生」はどこまでも正直である。面白そうなことは、やる。つまらなさそうなことは、やらない。 授業は「導入」が生命線で、そこで「面白そう」と思えば、あとはこどもが勝手に学んでいく。 子どもたちが「やりたい」と思っている場合には、どんな失敗もその子の学びになるけど、子どもたいが「つまらない」と思ってやっている場合には、失敗は先生のせいにもなりうる。こんな面白くないことやらされたから、こんなことになった、みたいな。 子どもに裁量を持たせ

彼女と私〜トライアスロンスクール選びから考える教育。

私はトライアスロンをやっている。(今はお休みしてるけど) はじめたきっかけはいくつかあるのだが、ランナーだった私に、同僚の養護教諭が「私の持っているロードバイクをMAKIに安く譲る、私はそれを元手に新しいロードバイクを買う、だから一緒に始めよう」と言われたのが、大きな転機だった。まんまと引きずり込まれたような形だ。笑 二人でトライアスロンセミナーなどに参加し、トライアスロンスクールに入ることにした。しかし「入りたい」スクールが異なり、結局は別々のスクールに入ることになる。