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教育あれこれ

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教育について、思うことを徒然に書いた記事を集めています。
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#英語

「英語は大嫌いで苦手」というマインドセット 

#note100本ノック  本日は2本目です。 学生の「英語は大嫌いで苦手」というマインドセット わたしは大学の必修英語を担当しています。理系の学生が多いのですが、初回授業でアンケートをとると、平均で7割程度、多いクラスだと9割近くが英語は「大嫌い」で「大の苦手」と答えます。 一方で4年ほど前までは、小学校で英語科の教諭をしていたわたし。小学生たちは英語の授業をキラキラした目で楽しんでいました。そうして中学校に送り出した子たちが中高を経て大学に入学。もちろん、全ての学生

British Hillsが引き出す、子どもたちの本気

私立小学校で英語を教えていた頃、British Hillsでの宿泊学習を導入した。そのことについては以前、記事にしたのだが、自分のなかでいろいろな選択肢のなかからBritish Hillsを選ぶ理由を、改めて言語化しようと思う。それは「British Hillsは、子どもたちを本気にさせた。」という事実だ。 以前の記事はこちら。 わたしが小学生のEnglish Campで子どもたちに得させたいと思っていたのは、How toではなく、子どもたちが本気で英語を使おうとするmi

【本】 『小学校からの英語教育をどうするか』

この本は、60ページほどのブックレットでありながら、M1で「英語教育とは何か」と思い悩んでいたわたしが出会った救世主のような存在だ。 わたしの在学していた大学院では、「英語教育は、言語習得の過程である」という考え方が大半を占めているような印象があった。しかしわたしは、「人を育てる過程として、各教科がある」と考えていた。 柳瀬陽介・小泉清裕 (2015) 『 小学校からの英語教育をどうするか』. 岩波書店 「はじめに」で2013年から始まった日本の英語教育改革について、