「待てる人になる」練習中。
わたしは昔から待つことが苦手。
子供の頃待ち合わせで待たされるのが嫌で、いつも遅れてくる友達との約束の時はどうせ遅刻だろうと想定してわたしもゆっくり出掛けたりしていました(笑)。
昔は携帯がなかったから、遅れてくる人を待ち合わせ場所でただ待ち続けるって割とよくありましたよね。
今は「遅れます!」とタイムリーに連絡とれるから、それなら用を済ませてからとか、寄り道してから行こうとか調整できるようになってストレスはなくなりました(笑)。
予定を崩されることにストレスを感じる
なんで待つのが嫌かと言うと、想像している計画や予定が狂ってしまうから。
どちらかというと、「その場その場で適当に〜」というより「◯◯に行くなら前から気になってた●●にも行きたいし△△があるから▲時までに帰りたいし買いそびれてた□も買ってきたいし…」というタイプ。
なんでも効率良くやるのが好き。
そうした予定が、第三者による何かひとつの遅れによって崩れてしまうのが嫌なのだ。
そんなわたしが子育てを始めて、何もかもが予定通りに進まないことにもちろんイライラし始めます。
授乳や離乳食にかかる時間なんて日によってまちまちで読めない、出かける時の出発予定時間のうんち、いつ寝るのかわからない寝かしつけの時間…
そんなのこちらの都合通りに進まないってわかっているのに、これが終わったらあれやってこれやって少しでも早くタスクを完了させるルートで頭がいっぱい。
そして結局、わたしがやったほうが早いこと、わたし次第でどうとでもなることは、なんでも先回りしてやってしまうようになりました。
「お母さん、待てるようになりましょうね」
子供が0〜2歳頃まで、ほとんど毎日近所の子育て広場へ出掛けていました。
当時、生まれ育った東京を離れ、身寄りのない大阪で子育てをしていたので右も左もわからず、子育て広場での他の赤ちゃんやママとの出会い、先生との出会いに支えられる毎日でした。
子供が1歳を過ぎた頃、いつも通り広場で遊ばせていたら「お母さん、待つの苦手やろ?子育ては待つが10割。待てるお母さんにならな!」と言われました。
まだまだ赤ちゃんだから、怪我しないようにとか汚れないようにとか、子供にやらせるといつ終わるかわからないからとか、無意識に先回り育児をしてしまっていたようです。
実は10ヶ月健診でも保健師さんに「お母さんは待つことが大事、待てるお母さんになりましょうね」と言われていました。
1歳からヤマハに通っていたけれど、そこの先生にも「ママ、もうちょっと待ってみましょう!自由にやらせてみましょう!」と言われたことも。
この頃は、どこへ行っても「待ちなさい」と言われるわたし。言われるたびに、あーまたやってしまったと自己嫌悪に陥る悪循環でした。
そして、たしかに何でも自分でやりたがるということが我が子にはなくて、なんでもやってもらうのを待つようになり始めていました。
子供のためにも、何とかしなければ!
無理して待つのは辛いから、ルールを決めて「待つ練習」を開始
先回り育児は良いことがないというのは何となく聞いていたのに、ひとりっこということもあり手が回っちゃうから意識しないとどんどんお世話してしまう。
かといって、子供のペースに完全に任せるのはストレスがたまりすぎて優しくできなくなってしまう。
そこで自分の中で待つ時間や子供に任せる回数を決めて、その間だけはじっと待つことを意識するようにしました。
例えば、食事の時間。子供に任せると時間がかかるし汚されるし後片付けが大変になるから、わたしが食べさせた方が早い。
でも練習させなきゃひとりで上手に食べられるようにならない。
じゃあ最初の5分だけ子供に任せてみる。5分はじっと見守る。5分経ったら介助する。とか。
着替えも、肌着だけ自分で着れるのを待つ。とか、靴下だけ自分でやらせて後は私が着せる。とか。
見守る時間はウズウズしてしまうけれど、これだけ!と決めれば何とか耐えられました(笑)。
「待つこと」という課題は、今も取り組み続けている
この春子供は小学1年生になりましたが、今も「◯◯やりなさい」「まだやってないの?」といちいち言ってしまうし、結局わたしがやってしまったりすることがまだまだあります。
そして、あーまたやっちゃった!と反省する日々。
でも、学校の支度や宿題など、これは自分だけでやらせると決めたことは一切手を貸さず、助けを求められたら手伝う、全部終わった後にチェックする、というルールにして、うまくいっています。
ずっと様子を見てるとあまりの効率の悪さ、無駄な時間の多さにまた手を出したくなってしまうから、終わるまで、助けを求められるまで見ないようにしています(笑)。
でもちゃんと子供は「明日は習い事もあるから習い事のテキストも入れなきゃ!」とか、「明日は絵の具がいるよ!」とか自分で気がついて、その日に応じた準備ができるようになってきています。
食事や着替えも、幼稚園というわたしの見えないところでひとりでやる練習をしていたから、めきめき上達していったんだろうなと思っています。
失敗をさせたり試行錯誤させたりして学ばせることが大切とわかっているのに。
子供に効率や時短を求めてはいけないということを、私の場合、常に意識していないと!
「待てる人になる」特訓は、まだまだ続きます。