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変わるもの、変わらないもの 第4話

懺悔します。


これまでの人生、
クラウチングスタートにこだわっていたわたしは
置かれている状況や環境を言い訳に
早く走れない自分と、早く走りたい自分と、
パラドックスを抱えていました。


変えられないものは、変えられない。
太陽が東に上るように、
犬がワンと鳴くように、
桜が春に咲くように。



ふと、まわりに目を向けると
そこには素敵な人たちがいました。
好きなことを見つけて、表現して、
人生を謳歌するその姿はしあわせに満ちていて
こちらまで豊かな気持ちになります。


変えられないものを無理に変えるのではなく、
変えられるものを変えていく。
変えられるもの、すなわち、自分自身。

出来ないことがある自分を受け入れ、
それでも頑張っている自分を許す。
気づかせてくれたのは、友人たちのおかげです。
兄のように慕う師が酒席でぽろりと呟いた
「俺がひととして好きなんだから、大丈夫だ」
のひとことが、
気づきを確信へ変えるのを後押ししてくれました。


わたしには、
変えられないものがあります。
出生や家族や過去たちは、
どうしたってわたしの人生をつくった一部だし
マイナスに働くことが
この先もきっとあるのでしょう。

それでも、そのわたしを許し、
自分の足で立ってみたっていいじゃないか。
もっと、自分のやりたいことに目を向けて
わがままに生きてみたっていいじゃないか。


わたしの人生なんだもの。
いくらだって「これからのわたし」は決められるのです。


スタンディングスタートで、
ほんとうの自分の人生のスタートラインに
ようやく立てました。

わたしにもできることを、
この人生で、わたしなりに創り上げていく。

気づかせてくれた師やみなさまに、
胸を張って、見守っていてねとお伝えできる
いまのわたしが好きです。

わたしの人生は、いま、始まったばかり。


BGM
はじまりの歌/大橋卓弥

つづく


#次回最終回

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