事象は知っているのに、つながらないのはなぜだろう。

娘が昨日三谷宏治さんの講座に参加してきた。
楽しかったようで、講座後いろいろお話させていただいたりもしていた模様。

高校生大学生向けの講座だったけど、課題本が「新しい経営学」というだけあって、ビジネス知識的ないろいろも学んできたようで、
「期待値をあげすぎるとさ~」
などと話している。

「期待値あげるのに、写真よすぎるとだめだよね」
「でも、すき家は、写真よくても、こんなもんだよねって感じのお客さんくるけど」
などなど。
(すき家は、写真への期待値より、すき家ってその程度だよねっていう認識のほうが強くて無駄に期待しないからだよね…)

話を聞いていろいろ思うところがあったようで、楽しかったようでなにより。

*

その講座のあとで、娘が話していた、気になったらしいこと。

「あのね、恐竜って、絶滅したじゃん?
 それって、身体が大きいから、絶滅するのが当たり前なんだって言っててさ。食べるものとかないから。
 そんなの、わざわざ話さなくても当たり前じゃん?恐竜は大きいってわかるし、それなら餌なくなるし、死んじゃうの当然じゃん。虫とかが残るのが当たり前じゃん。
 恐竜がって話でなくて、身体大きい生き物がって話。
 そんなの当たり前で、言われなくてもわかるのに、なんでそこわざわざ説明いるんだろうねぇ…
 なんでわかんないの??」

*

わからない理由はわからない…

「わかんない人はわかんないんだって、多分。
 恐竜が大きいから、餌もたくさん必要で、食べるものがなかったらその分餌が足りなくて死にやすいって、わかる人はわかるけど、話がつながらない人もいるんだよ。
 氷河期ありました!隕石落ちました!恐竜絶滅しました!
 それぞれ知ってるけど別の話でつながっていないって人がいる。
 氷河期で、餌なくなって、草食恐竜死ぬよね、って思っても、だから肉食恐竜も全部死ぬねってつながらない人もいるかもしれない。」

というように話していたら

「つながらない意味がわからない!
 しかも、草食恐竜って思ったら、もう一個考えたら肉食恐竜もってわかるのに、そこでとまっちゃう理由もわからない!!」

それは同感だけど、なんでわからないかも、なんで考えられないかもわからない…

*

「同じような話あるよ。
 生理の話、習うやん?生理の説明で、卵子とか子供できるとかもあるやん?
 でも、生理があることと、子供ができることと、結婚することと、SEXと、結びつかない子がいるらしいよ。
 だから、結婚してないから子供生まれないと思ったり、生理なかったら子供できてるかもって思わなかったりして、子供できちゃってもわからないとかいう。」

と話してみると、

「え!意味わかんない。
 生理の話のときに、子供できるとかいうし。ぼやかしてるけど。
 まんがとか見てもわかるしさ!詳しく描いてはいないけど、想像できるじゃん!」

って。

そうだよねぇ…最近の少女漫画結構危ういところまで描いてるしね。告白で終わりでないし。
どうせそういうのみんな見てるでしょ?って聞くと、そりゃ描いてるから見るよねぇ、っていう。
「だから、話つながるじゃん?」

*

なんでそんなのわからないの?って言われても、わからない理由はわからないのだけど、想像力が足りないのだとは思う。
もちろん、成長度合いやもってる情報などで、それぞれ想像できる範囲は違うのだけど。

想像力が足りないというか、想像しようとしてないというか。言われないことは補って考えていないというように感じてしまう。
受け身ではいる情報が多すぎて、想像する余地がなく、想像の必要もなくなったからかな、とも思うけど、想像しなくても調べようともしていない、知ろうともしていない気もするので関係ないかもしれない。

なんで想像しない、しようとしないのか、それともできないのか、わからないけど、想像したり知ったりって楽しいから、「していない」だけならしたらいいのにな、とは思うよね。

想像しないで、すでにある答えだけみてたら楽しくないし、なにも新しいものうまれてこなくてつまらないなと思うから。


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