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【復興ボランティア1日目】能登で体を満たしたい

「羽田」から「のと里山空港」に降り立ち、予約していた乗合タクシーで輪島駅まで向かった。そこから歩いて輪島の街を散策した。朝「行ってきます」を行ってから港で輪島塗のお箸を売っているご婦人に話しかけるまで、業務的な説明を除いて会話をする事は一度もなかった。自分の甘い考えで申し訳ないが、もう少し歓迎されるものだと思っていたので拍子抜けした。

観光客のようにカメラを倒壊した家屋に向けるのは地元の人にどう映るのか不安になったが、自分にできることはそれしかなかったので必死に写真を撮った。地元が地震や火災でなくなる気持ちは想像に難くないが、その想像を相手に押し付けてしまわないか怖くなり話しかけることはできなかった。

事前に調べて営業していることを確認していた街にあるごはん屋さんで食事をして、自分の体が0.001%でも地元のもので作られた気がして許してもらえた気持ちになった。東京に帰るまで少しでも能登のもので体を満たしたい。

宿泊先は「のと復耕ラボ」にさせてもらった。大学時代にインターンをしていた方が七尾出身でその方に紹介してもらい、ここで4泊する予定になっている。

輪島の人はもうすでに4000人ほど移転してしまったそうだ。残った人もボランティアの人の気遣いに疲れているように私の目には映った。普段のコミュニケーションを心がけたいと思う。

昨日の雨など、夜は6度にまで冷え込む。
下水道は復旧したが、生活インフラが整っていない能登の夜は寒い。

言葉を紡ぐのは難しいけど、必要とされたときに隣りに居れる力をもちたい。
今日は20k近くも歩いたのでよく眠れそうだ。

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