「マーブル」を読みました

私が今回読んだ本は、珠川こおりさんの「マーブル」です。


この記事は、本書の内容を含みます。ネタバレご注意ください。




「マーブル」物語


東京で大学生活を過ごしていた茂果は、 友人から「ヒライス」という作品を布教される。
柔らかな表情、 手描き感のあるタッチ、甘い雰囲気の色使い、繊細な塗り。
紹介されたファンアートのイラストは、弟の穂垂が描いたものだった。
Twitterの裏アカウントでBL作品を創作し、普段から異性との恋愛話をしない穂垂に茂果は同性愛者なのではないかと考え、過干渉してしまうことに……。

「マーブル」を読んだ感想


読後、一番最初に感じたことは一般的な幸せが本人の幸せとは限らないということです。男だから。女だから。ではなくて、その人が大事だと思うこと、価値観が大事だと感じました。

周りが、その人のために色々発言することはありますが、周りが思うよりも本人はそこまで気にしていないのだろうと思います。

登場人物それぞれの恋愛の形が描かれていました。茂果には恋人がいるが、本当の気持ちはどうなのかと、読み進めていくうちに勘繰りました。

作中に出てくる「ヒライス」が面白そうだと思いました。(気になるのは地尋はななです)

人の感情の複雑さが丁寧に描かれ、今の時代に通ずるものがある一冊でした。


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