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沖縄の結納では超BIGなサーターアンダギーが贈られるお話

沖縄の結納は伝統的なしきたりがいくつかあります。

前回は「結納は潮が満ちるまでの間に行う」ということをお伝えしました。
まだご覧になっていない方はこの記事の最後にリンク付けますね。

今回は沖縄の結納の進行、結納品についてお伝えしていきたいと思います。

結納の進行は基本的には県外の進行と何ら変わりはありません。
結納は大きく分けて2つの考え方があります。

結納を「交わす」という考え方
 (関東地方に多い)
結納を「納める」という考え方
 (関西地方に多い)

①の結納を「交わす」スタイルは男性側、女性側の双方がお互いに結納品を用意し、それを”交わす”スタイル。

②の結納を「納める」というスタイルは男性側が女性側に結納品を贈るという考え方。女性側は後日、結納返しを行います。

沖縄は②の「納める」というスタイルです。

沖縄の結納品セットは関東式9品目が一般的

結納品セットも県外とあまり変わらないのですが、沖縄は関東式のスタイルが一般的です。

①関東地方は全ての結納品を1つの台に飾る「一台飾り」
②関西地方は結納品を1品ずつ台に乗せる


コチラが沖縄で一般的な結納品セット(関東式)↓

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県外では簡略式が一般的なので5品目の結納品もよく目にしますが、沖縄の結納はしっかりと9品目用意します。
(もちろん、簡略の7品目、5品目をセレクトされる方もいらっしゃいます)

関東式はシンプルですが、関西式は豪華なイメージがあります。
(↑これは個人の意見です)

以前、男性側が関西出身の方でものすごい結納品が届いたことがありまして(^^;

まず、一台飾りの結納品セットもかなり豪華だったのですが、それ以上に驚いたのが結納品+αの男性側からの贈り物の数々。

え?
ここはクリスマスのプレゼント展示コーナーなの?

と思うくらいの綺麗にラッピングされた大中小の贈り物の数々。
私も初めてだったので、中身をお聞きしてみるとネックレスやブランド物のカバンなど高級品の数々が…

もしかするとこのお客様が特別だったのかもしれませんが、本当に驚きました。

他にもホテルにクール便で鯛が届いたりしたこともあります。
九州の方だったような…
ごめんなさい、記憶が定かではないです(^^;

地域によっていろんなしきたりがあるもので、本当におもしろいですよね!

沖縄にも昔から受け継がれている伝統的なものがあります。

沖縄の伝統的な結納料理盛

それは、結納料理 結納天ぷら盛りセット

結納料理

結納品と併せて男性側が女性側に贈るものです。

写真左の結納料理は最近は注文する方がめっきり減りましたが、沖縄で縁起の良いとされる品々に鯛の尾頭付き、伊勢海老がプラスされたものです。

<結納料理>
・伊勢海老 ・鯛の尾頭付き
・魚天ぷら ・赤カマボコ
・カステラカマボコ
・田芋 ・結昆布
・三色巻 ・ナントゥ
・肉ゴボウ巻
・チキンドラム

チキンドラムがメニューINしているのは何故だろう…と思うのですが、うちなーんちゅチキン大好きですからね。
↑そういうことではないと思いますが…笑

どなたか意味をご存知であれば教えてくださいませ~

どれも沖縄で縁起がいいとされるお品ばかり。
本当は1品ずつご紹介したいのですが、ものすごく長くなりそうなので今回は割愛させていただきます。

超BIGなサーターアンダギー入り結納天ぷら盛

写真右側にある結納天ぷら盛はマストアイテムです。

写真左側の結納料理は注文しなくても天ぷら盛は皆さんご注文されます。
私も結納のときにいただきました☆

<結納天ぷら盛セット>
・サーターアンダギー
・カタハランブー
・松風(マチカジ)

この3点セットとなりますが、それぞれにちゃんと意味があります。

*サーターアンダギー(女性の象徴)

黄金(クガニ)魂(ムドシ)とも呼ばれ、女性お腹の部分をを意味しています。女性が丈夫な子を産み育てることのできる立派なお腹といって”子宝に恵まれますように”との願いが込められています

このサーターアンダギーが本当にBIGサイズなんです!
男性の握りこぶし分くらいあります。
恐らく通常のサーターアンダギーの3倍くらいの大きさはあるでしょう。
(いや、もっとかも・・・)

*カタハランブー(男性の象徴)

盛合せの写真では分かり辛いのでこちらをご覧ください。

カタハランブー

沖縄の方言で「カタハラ(片方)」が「ンブー(重い)」の意味を持ちます。片側が膨らんでいて、もう一方が薄い形をしています。
手のひら位の大きさで塩味でとてもシンプルな味付けです。

”カタハランブー”は男性の象徴とされていて、男性の精巣を意味しているそうです。

*松風(マチカジ)

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ふたりの縁を結ぶ”結びきり”の形をしたお菓子です。末永くいつまでも仲良く幸福に暮らすということを意味しています。

沖縄の”天ぷら盛り”はこのように言われています。

ふたりが神々からの結びであり
おふたりから産まれる子は
福を招き
子孫繁栄をもたらす

昔から受け継がれている沖縄の伝統料理。
簡略化されてきている結納ですが、この伝統文化は今後も継承していきたいですよね。

※ちなみにこの料理&お菓子は男性側から女性側への贈りものなので結納の際に召し上がることはありません。

女性側がご自宅に持ち帰り、”ぶじ結納が整った”という報告を兼ねて親戚やご近所さんに配ります

結納金っていくら包むもの?

そして最後に沖縄の結納金について触れておきたいと思います。

よくお客様から”結納金はいくら包んだ方が良いですか?”と聞かれます。

一般的には給料の2~3ヶ月分と言われ、金額にすると100万円位が一般的ですが、沖縄でそんな大金を結納金として納めることはそうそうありません。

相場は30~50万円といったところでしょうか。
もちろん沖縄でも100万円を包むケースもありますし、ご両家の家柄や出身地などによっても変わってくると思います。

結納金いくら包んだらいいの?
結納返しって何返したらいいの?
結納品はいただいたらその後どのように保管するの?
そもそもに中身のお品って食べれるの?

など、結納の方が色々と分からないことだらけなのかもしれません。

そんな時はいつでもお気軽にご相談くださいね♪

「結納は潮が満ちるまでの間に行う」についてはコチラから↓


MAKI

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