フランス移住後2ヶ月目の心境

フランスに移住してきて2ヶ月が経過。

今回移住することになった理由は、フランス人夫の家族問題。と言っても悪いことではなく仕方のないことで、別に嫌々来たわけではない。

フランス自体は、昔 両親がパリに住んでいたことがあるのと、大学でフランス言語文化学を専攻していたのと（卒業後フランス語はあらかた忘れる）、旅行で数回きたことがあるのとで、それなりに親しみは持っていた。

しかし今回は30歳にして初めての海外移住＆ニート生活。
当初そこまで深く考えていなかった私は、一度くらいはフランスに住んでみたいし、そろそろ子供が欲しいし、夫といま離れ離れになる選択肢はないなぁという結構ふんわりした理由でひょーいと渡仏。もちろん後悔はしていませんが、旅行と生活するのとでは全く違うと痛感する日々です。

日本の友達からはキラキラ楽しそうなフランス生活と思われていることだろう…実態は8割くらい苦しいことだらけっていう（笑）

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渡仏後、正式な家が見つかるまでは義母宅に仮住まい中。
リタイア生活を満喫していてほぼ毎日家にいる義母は、自分の仕事がなくなるからと私に家事をあまりさせてくれない。私が使った食器ひとつでも洗おうとすると止められて、これが結構ストレスだった。とっても優しくて良い人なんだけどね。
（私の状況が違っていたら、どんなに有難かったことか…）

そんなわけで、私は毎日これでもかというほど暇を持て余し、いやでも自分と向き合えてしまう時間がある。
初めの1ヶ月はなにか生産性のあることがしたくてしたくて、正直 気が狂いそうだった。日本で暇さえあれば掛け持ちまでして働いていたツケ？がまさかここで回ってくるとは。。笑


小さい頃から考えるより行動派、末っ子で自由気ままに育てられたので？基本的に人の言うことを聞くのが嫌い、何事も自分1人でしたがり、自分の頑張りで達成感や対価を得られたり人の役に立てることが好きな私は、強制ブレーキをかけられているような状況が死ぬほど窮屈で苦痛だった。


働くにはまだまだ不十分なフランス語力（やる気の波と戦いながら独学中）、郊外暮らし、居候アジア人嫁の身、運転免許証の切替え待ち、移民局からはビザ有効化以降すっかり音沙汰なし…

なんか身動き取りづらい、、今の私って・・・何！？

頭では理解していても、身体が異文化に適応できず、ちょっとしたことも1人でできない、気持ちや状況を的確に伝えられない、目に見えて役に立てていない（と勝手に思っていた）自分のアイデンティティが不安定化するまでにそう時間はかからなかった。
もう何度 謎のタイミングで意味もなく目から水が出たことか。。

社会からぽろっとこぼれ落ちてしまった感覚、自分の存在価値とは、、
一度考え始めるとこのループからなかなか抜け出せない。



留学、ワーホリ、駐在帯同、国際結婚、経緯や理由は違えど似たような経験をされている方々のSNSやブログを見てはなんとか気を取り直す毎日。
海外生活経験者の皆さま、いろんな気持ちを言語化してくださり本当にありがとうございます。世界中で苦労しながらも頑張っている日本人がたくさんいることに、めちゃくちゃ心が救われていました。

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まだまだ日によって気分の浮き沈みはありますが、こんな状況でも特に焦ってない（ように見える）夫といつも一緒にいると、「私もこれからはもっとのんびり人生過ごしていいのかも」と少しずつ思えるようなってきた。

フランスだと30歳なんてまだまだ若いね！って言われるのが嬉しい。
そもそもあんまり年齢や見た目の話題が出ない（タブー）な点は、日本と比べてだいぶ生きやすいなぁと感じる。

「郷に入っては郷に従え」
結局ここに落ち着く。時間はかかるけど徐々に適応していけるといいな！

ではまた〜