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サマソニ回顧録

先日、部屋着にしていたフェスTシャツにふと目が止まり、もう長いことサマソニに行っていないな、懐かしいな…と思っていた矢先、三代目齋藤飛鳥涼さんのnoteを拝読しました。

そう、SUMMER SONICは最高!天国です!こちらのnoteにあるように、ライブ慣れしていなかった私が初めて参戦した夏フェスでした。敷居が低かった一番のポイントは立地。なんせ大阪駅から乗り継いでいける最寄の地下鉄/JR駅から、シャトルバスで会場に行けるのです。

仕事柄、夏は忙しいので、”泊まりがけでフェス参加”なんて怖くて、前売りチケットが買える気がしません。フジロックは憧れるけど、夢のまた夢です。関西在住の社畜でも行ける大型フェスSUMMER SONIC、本当にありがたかったです。

部屋着にしているサマソニTシャツは、2005年のものでした。懐かしい!

夏の予定の中心はいつもサマソニでした。いつも参加アーティストの発表を心待ちにして、できれば毎年行きたいと思いつつ、仕事の都合もあって見送り続けて、長い時間が経ちました。OTODAMA~音泉魂~やRUSHBALLにも何度か行きましたが、サマソニはやっぱり特別です。
記憶が薄れてしまう前に、強く印象に残っている“ベストアクト”5組をここに記します。

思い返してみると、お目当てのアーティスト=一番印象に残っている、というわけでもなく。5組まで選んでみると、サマソニが初見だったアーティストもいました。
意図していなかった出会いがあり、そして五感すべてで音楽を感じて素晴らしい記憶に変わっていくのが、野外フェスの醍醐味かなと思います。

強く思い出に残ってるアーティスト、パフォーマンスをあげてみます。好きなアーティスト順では無いのが、我ながら面白いです。その瞬間、どんな経験をしたかがセットなんだなと。

5位:Green Day(2012年)

思えば初めてサマソニ参戦した2004年、Green Dayが目当てでした。04は、初めて生でGreen Dayを観れた感激に震えてばかりでした…が、2012年のステージは、その圧倒的存在感、完璧なパフォーマンスに惚れ惚れしていました。やっぱり“ライブが”めちゃくちゃ上手いな!と惚れ直してしまった。(来年に延期になってしまった来日公演、無事に開催されますように!)

4位:FALL OUT BOY(2013年)

FOB活動再開直後のサマソニでした。マキシマムザホルモンでいきなり燃え尽きてしまって、FOB目当ての友人を送り出し、私はひとり、オアシスで休憩していました。
芝生に座り込んで大型モニターをぼんやり眺めていたのですが、爽やかな風が吹き抜けて、初めてまともに聴くFOBの音がとても良くて。
友達とステージに行けば良かったなーと思いつつ、これはこれで乙なものだな、と思っていました。モニター越しでもFOBは最高にかっこよかった。この後、FOBが来日するたびにライブ参戦していました。

3位:muse→ Linkin Park(2006年)

この年の、museからLinkin Parkの流れが神すぎでした。ステージの正面で見上げていたのですが、museはずっと鳥肌が立ちっぱなしで、神々しく、素晴らしいパフォーマンスでした。そして頭上の空が夕暮れから夜に変わっていく中でLinkin Parkのステージへ。リンキンのステージは何度も観ていましたが、この時も本当に凄かった。


2位:the verve(2008年)

連れから「the verveのBitter Sweet Symphonyは、世界一美しいロックと言われてるんだよ」と聞いてすこし興味を持っていたのですが、予習もしていなかったので、トリ前の休憩をと思いオアシスに居ました。
会社の先輩の妹さんが屋台の手伝いをしてるというので会いに行って、奢ってもらったスイカを食べ歩きしながら夕焼けの空を眺めていたら、とんでもなく美しい旋律が流れてきて。
「これがBitter Sweet Symphony」と教えてもらい、ああこれが。たしかにこの神々しさはどうだと、透明なグラデーションに染まる空を見上げて思ったのでした。吹き抜ける風が気持ち良くて、スイカは瑞々しく甘かった。
爽やかな風に触れた、甘い味と香り、美しい音、美しい空。わずかな時間でしたが、強烈な思い出として記憶に残っています。

1位:oasis(2005年)

2005年トリのoasis。思い返すとなんて勿体ないことを!と思うのですが、帰りの電車が混みすぎて乗れない、帰れないなんて事態になると仕事に差し障るので、メインアクトの終了前、2曲位を残して会場を出ることにしていました。
地下鉄の駅を目指して歩いていると、友人が「この曲だけは聴いていこう」と足を止めました。橋の欄干に寄り掛かって、ふと周りを見回すと、同じように早め退出しかけていた人達みんなが立ち止まり、ステージの方を向いて、漏れる音に聴き入っていました。それが「Don't Look Back in Anger」です。きっと一生忘れられない。

ほかにもたくさんの記憶があります。
サマソニで初めて会った“友人の友人”が、これだけはどうしても聴きたい!というのに付き合ってハマった8otto。友人が熱中症になりかけたELLEGARDENが2006年。
メインアクトのARCTIC MONKEYSを待とうと後ろの方に居たのに、Club Footがあんまりにもかっこよくて、ついふらふら前の方に行ってしまったKASABIAN、2007年。
たまには涼もうと入り込んだ屋内ステージで、圧倒的力量にやられたBLOOD RED SHOES、2008年。
終了後に二重の虹がかかった2012年のthe HIATUS。やっぱり細美さんは持ってるわ〜と思った。

ステージ間をふらりと歩いていても、何処にいても、音が聴こえてくる状況が天国すぎて、最高すぎました。また体感したいなあ。

ライブに行くたびに必ず思い出す言葉があります。昔、GLAYのJIROさんがインタビューで答えていた“曲を知らなくても詳しくなくても、ライブで曲を聴いたら自然に身体が動いちゃうみたいなのが、良いんだよね”。
そういう出会いを幾つもさせてくれた、大好きなサマソニ。また参戦できますように!


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