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推し映画館について語る7~横川シネマ!!~

推し映画館、7館目は、広島にある横川シネマ!!さんについて語りたいと思います。まだ一回しか観に行けていないのですが、独特な雰囲気と、ラインナップのツボ具合に強烈に惹かれていて、気になる存在です。また行きたい!

推し映画館-7:横川シネマ!!

1999年、JR横川駅から徒歩3分程の場所にオープンしたミニシアターです。ずっと気になる存在だったのですが、2018年の年末、帰省のタイミングと、未見だった「ぼけますから、よろしくお願いします。」の上映が重なったので、今だ!と観に行きました。

〈横川シネマ!!〉は、1998年閉館した広島ステーションシネマの自主上映
レイトショーを前身とし「洋邦問わず、知名度には乏しくとも見どころの
多いインディペンデント作品を中心に、レアな映画の愉しみを発掘する雑
食性ミニシアター」を基本コンセプトに、1999年11月27日より広島市西区
横川町でひっそりと運営されている映画館です。

外観と内観

横川駅周辺は、子供の頃にちょくちょく行っていましたが、大人になってからはとんとご無沙汰で。横川駅の駅舎が建て直されて、モダンな感じになっているのは知っていたのですが、懐かしい雰囲気のくろすろーど商店街を抜けて、横川シネマ!!さんの看板が目に入った時、ちょっとドキドキしました。素敵だ。

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たしかTwitterで「ワンオペ運営」と書かれていたと思うのですが、たしかにスタッフさんは受付におひとりきりで。館内には自販機があり、すぐに劇場。「映画を観る。それだけだ!」的なシンプルさが潔いなと思って、ええやん!好き!と思いました。

内装も、雰囲気たっぷりなんですよね。レトロでシック。椅子の座り心地、とてもよかったです。こちら、公式ブログで拝見したWEB CMです。そうそうこんな雰囲気…!

ラインナップ

この時に観た映画は、信友直子監督の「ぼけますから、よろしくお願いします。」でした。映画の趣味が似通っている母から「ぜひ見て、お勧め」とLINEが来たので、優先順位高めに持っていたのですが、予定的に、元町映画館さんでの上映にはどうしてもタイミングが合わず…。帰省のタイミングで、横川シネマ!!さんが上映してくださっていて、本当に良かったです。

この時、ほかにも観たい映画がいっぱいあるな…と気付き、帰省のたびに、八丁座&サロンシネマ&横川シネマ!!さんの上映予定をチェックするようになりました。4月~5月上旬の上映予定も、観たい作品いっぱいだ…広島に住んでいたら、きっと毎週末、こちらに通っているはず。

以前、あるシネコンの編成担当の方にインタビューさせて頂いたことがあるのですが、「お客様の入りを想像しながら、かける作品(と劇場)を組み合わせて考える」と仰っていて。その言葉を思い出しながら、この上映スケジュールを眺めていたら、なんかちょっとグッとくるものがありました。「これ、観るべきだと思うんですよね。絶対おもしろいから」って微笑まれているような。血が通ってる編成表というか。「観たら、ちょっと人生変わっちゃうかもしれないですよ」って言われているような。(全部私の妄想なのですけども)

そう考えると、ミニシアター運営って、本当に素敵な仕事だな…と思います。いいなあ。

鑑賞した作品について

信友直子監督の「ぼけますから、よろしくお願いします。」。忘れられない作品です。横川シネマ!!さんで鑑賞できて、本当によかった。

しょっぱなから、ああ、春に亡くなった祖母と同じ喋り方だなあと思って、涙腺決壊してしまって、もうずっと泣きっぱなしでした。こちらのドキュメンタリー映画の主人公である監督のご両親が住んでいらっしゃるのは広島県呉市。私の祖母も、呉の出身でした。

私も長女なので、身につまされるというか、信友監督に共感しかなかったです。胸がぎゅっとなる出来事の連続だったけど、お父さんの歌声がずっと支えになっていたというか…おうちの中を照らす明るい光みたいでした。いろんな覚悟をしなくてはいけないなと思ったし、両親のことが一層愛しくなった、そんな映画でした。


早く広島に帰省して、横川シネマ!!さんに映画を観に行きたいなと思います。今は、自分ができることを、自分の場所で、精一杯頑張ります。


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