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舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」視覚障害者としての感想


ロンドンのパレスシアターで「ハリー・ポッターと呪いの子」「Harry Potter And The Cursed child」を見てきました。
今回は、視覚に障害のある私がこの舞台についての感想を語ります。

まずそもそも、私は読書に興味がなくて本を読んだり映画やミュージカル、舞台などを見ることはありませんでした。
でも、ロンドンに来てからいろんな人にハリー・ポッターシリーズを読むことをおすすめされました。
せっかくいろんな人におすすめしてもらっているから読んでみようかなぁと思って、小説を読んでみたらとても面白くて、読書が苦手だった私でさえ読むことに夢中になってしまいました。
小説を全部読んで映画も見終わったところで、「ハリー・ポッターと呪いの子」と言う本をみつけました。
なんだろう?と思って読んでみたら、これは舞台の脚本版でした。
このストーリーもなかなか面白くて、台本を読むのも良いけど舞台を見に行ったらもっとすごいだろうなぁと思いました。

この舞台には、アクセスパフォーマンスと言うものがあります。
その内の一つがaudio discriptionです。
これは映画の音声ガイドのようなもので、今何が起こっているかや、登場人物の表情など舞台の様子を説明説明してくれます。
アクセスパフォーマンスは1年に何度か行われていて、今回はaudio discriptionがある日のチケットを取って見にいきました。
アクセスパフォーマンスのチケットを取るにはメールか電話で問い合わせが必要だそうですが、このチケットは障がい者と介助者は少し安い値段で買えるようになっています。
Audio discriptionを使うと、タッチツアーにも参加することができます。
タッチツアーとは、視覚障害者向けに舞台で使う小道具やセットを触れるツアーです。
これがあることで、実際に舞台を見ている時に、タッチツアーで触ったものが使われているシーンで、それがどんなものかイメージしやすくなります。

実際に舞台を見ての感想は、楽しかった+すごかったです。
舞台の台本は日本語と英語両方読んでいたので、今回英語で見に行っても、言ってる内容は理解できるところが多かったです。

始まる前の舞台

見ている時に、閃光の光が眩しかったり、効果音でドキっとなることもありました。笑
なので、今自分は台本を読んでいるのではなく、舞台を見てると言う実感がすごくありました。

Audio discriptionを使う時は、前の方の席のチケットを取ることができて、今回は一番前から4列目で見ることができました。
かなり前の方の席だったので、なんとなく舞台上で人が動いてるのは見えました。
でも、audio discriptionがあることで、見えなくても舞台の様子をはっきり理解することができて、よりイメージが深まりました。

夕方のライトアップ


夜のライトアップ

夜は時間帯によって、劇場の建物がいろんな色でライトアップされていました。

「ハリー・ポッターと呪いの子」本当に楽しかったです。
Audio discriptionがある機会にまた見にいきたいです。

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