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出会えて良かった!マンガ5選

noteお題
#私を構成する5つのマンガ
で書いてみます!
若干のネタバレがある可能性があります。

①幽☆遊☆白書

90年代前半を代表する有名マンガですね。
主人公が生き返るというインパクトあるストーリーに魅力的なキャラクター、そして真似したくなる必殺技の数々。
霊丸、撃ちたくなりますよね。
ずっと大好きなマンガで、初めて自分で全巻買ったマンガでもあります。(古本屋さんで買った)

読んでて特に印象に残るのは
「善と悪の構図が変わる」「善と悪の価値観が入れ替わる」シーンが何回か描かれてるところなんですよね。

幽白の世界には人間界、妖怪が棲む魔界、そして霊界の3つの世界が描かれます。
3つの世界でそれぞれ生きるキャラクターたちの関わり合いの中で
「善は善、悪は悪」「善 VS 悪」といった構図だけでなく、
善だと思っていたものが悪の側面を持っていたり、悪役が完全に「悪」とは言い切れない背景を持っていたりする描写が複数出てきます。

小中学生で読んでいた当時、これはなかなかに衝撃的でした。
でも、善悪の構図や価値観が変わっていく様子って、世の中にも当てはまると思うんです。

大人になった今、物事をいろいろな面から見れるようになりたいと思っています。
そんな事を考える最初のきっかけになったマンガです。

ちなみに、ただひたすらに極悪非道な悪役が出てくるエピソードももちろんあります。笑


幽白のあとの冨樫義博先生作品である「レベルE」「HUNTER×HUNTER」も好きです。
それぞれの良さがありますね。


②金田一少年の事件簿

何度もアニメ化&ドラマ化されている、こちらもまた有名マンガですね。
私が初めて読みはじめたマンガです。

その場のアドリブで生まれたものから、何年もかけて綿密に作られたものなど多彩なトリック。
思わず同情してしまうようなものから、憤りを感じてしまうような動機の数々。
主要キャラクターや犯人の他にも個性的なキャラクターがいるところもまた良いんですよね。

何より私にとって金田一は、家族で読む唯一のマンガとして思い出深いマンガなんです。
マンガを全く読まない両親も金田一だけは読んでて、単行本を買ってくれていました。
(もっとも、両親が読んでたのは単行本初期のFILEシリーズのみで、以降の分は読んでないと思います)

単行本のおまけページにクロスワードパズルやクイズがあって、それを解くと答えとして先の事件のヒントを手に入れられるんですよね。
(しかも問題は過去の事件から出題される。そこも秀逸!)

一度、おまけページではなく本編のコマの隙間に1〜2文字ずつくらい文字が書かれていて、それを繋げて読むと文章になる
そしてその文章の問いかけの答えが事件解決のヒントになる
というクイズもありました。

当時は家族で事件の犯人を推理したものでした。(外れたけど)

そんな、家族団らんの一端を担ってくれた「金田一少年の事件簿」です。

大人になって読み返してみると、
真相が解明されて犯人が動機を告白する場面や、事件解決後のエピローグで涙することが増えたように思います。
子どもの時は泣かなかったのに…歳をとったということでしょうか。笑


③天使なんかじゃない

「NANA」や「ご近所物語」の矢沢あい先生の作品。
新設高校の一期生として入学した冴島翠、須藤晃、ほか生徒会のメンバーの恋と青春の物語。

明るくて笑顔が可愛くて、周りに元気をあげられる翠ちゃん。

友人のマミリン(麻宮裕子ちゃん) の台詞、

あたしは 冴島 翠みたいになりたい

と全く同じ気持ちです。
私も、翠ちゃんみたいな女性になりたいです。
ということでこのマンガをチョイス。

うれしい時はちゃんと喜んで
悲しい時はちゃんと泣けるような
そんな あたり前のことが
みんな 意外と 出来なかったりするのよ
あんたが みんなに好かれる理由がわかるわ

引き続き、マミリンの台詞を引用しました。
これって、大人になるとなかなか難しくなってしまいますよね。
状況や立場など色々な背景が、自分の素直な気持ちを表現することを阻むことがあると思います。
人を傷つけないのはもちろん大事ですが、自分の気持ちも大切にしたいですね。

この「天ない」に出てくる女性キャラクターはみんな魅力的です。

友達想いで、瀧川くんを5年間一途に想い続けるマミリン
瀧川くんの彼女で、すっごく可愛いけどぶりっこで弱いところもあって、でも瀧川くんへの想いは本物で…そんな人間味溢れる志乃ちゃん
翠ちゃんたちの学校の先生で、大人な意見で翠ちゃんたちを助けつつ、恋人の将志さんを少女のようにまっすぐに想う牧先生。

中でも、晃の妹・広子ちゃんの台詞がとっても心に残っています。

自分の好きな人達が淋しい顔してたら
自分が淋しいより
悲しいでしょ?

「翠ちゃんが元気ないと周りの人達が淋しがるよ」という、広子ちゃんなりの励ましの言葉なんですが、私は、
自分の好きな人達に淋しい顔をさせないためにも、自分が心身ともに健康でいることが大事なんだ と捉えました。
自分が自分を大切にすることが、周りの人達を大切にすることに繋がっていく…そう思える台詞です。

自分を大切にする
自分で自分を元気にさせる

そのためには、時には周りを頼ることも必要ですよね。
自分が元気になったら、今度は周りを助けてあげれられるようになれば良いんだと思います。

そんな風に、自分と周りを大切にすることを考えさせられるマンガです。

ちなみに広子ちゃんは小学4〜5年生の設定!
人間関係に迷う時、そんな小さな広子ちゃんの台詞にいつも救われます。
翠ちゃんの台詞にあるように、広子ちゃんはまるで本物の天使みたいです。


④ハチミツとクローバー

高校生の時に初めて読んだので、大学生はこんな感じなんだ!と思ってました。
私が思うオレンジデイズでした。
(実際の大学生活はハチクロの雰囲気とは異なっていましたが笑、とても充実していました)

美大に通う男女と、彼らの周りの人々が織りなす恋愛と成長の物語。

ひたすらまっすぐな竹本くん、強さと弱さを合わせ持つはぐちゃん、美しい心のあゆ、頭が良いのにどこか不器用な真山、天真爛漫だけど実は繊細な森田さん。
主要キャラクター5人が皆それぞれ愛おしいんです。
しかも全員片思い。もう5人ともギュってしたい。

恋に落ちる瞬間
「この人もしかしてライバルかも…?」と感じたときの心の機微
恋が上手くいかない時の切なさ
振られる時の、心が潰れそうな感覚
そして、上手くいかなかった恋に意味を見出していく道程

恋をしてるときに感じる様々な心の動きが、詩を詠んでるような綺麗な言葉で見事に表現されています。
すべての恋をしてる人、恋をしていた人に読んでほしいですね。

そして美大生ということで、才能ややりたいことや、それぞれの将来についても描かれています。

やりたいことが見つからない辛さ
やりたいことがあるからこその悩み
才能があるが故の苦しみ
才能がある人への嫉妬

働き方や生き方が多様となった現代だからこそ、どんな道の上にも葛藤があり続けると思います。
でもどんな道を選んでも大切に進んでいきたいなって思います。

それからこのマンガ、ギャグの要素もふんだんにあってかなり笑えます。


⑤世界でいちばん大嫌い

女子高生・秋吉万葉(あきよし かずは)と、万葉の7つ上の美容師・杉本真紀(すぎもと まき)の恋と人間関係の物語。

このマンガでは
「人はどこからでもやり直せる・始められる」
という描写が多く、励みになります。

たとえば(ちょっとネタバレになるかもしれませんが)、万葉も万葉の友人・松岡扇子(まつおか せんこ)も、物語のわりと序盤で失恋をしていまいます。
でも、「その恋愛は憧れだったんだ」と気づいたり、側にいてくれる人の支えをもとに立ち直ったり、そして新しい恋に出会っていきます。

また、真紀は複雑な家庭環境と異母兄・沙紀(さき)との間に起きた悲しい事件がきっかけで、幼い頃に沙紀と確執が生まれてしまっていました。
それもあって一時期真紀は性格が曲がってしまうのですが、万葉との出会いで変わっていきます。
そして万葉や周りの人たちの協力のもと紆余曲折を経て、完全とはいえないまでも沙紀との関係が少しずつ修復していきます。
また、沙紀自身も変わっていきます。

そんな風に変わっていくキャラクターを見ていると、
人間関係でかつて失敗してしまったとしても、本人の思いと行動次第で良い方へ変えられる、修復できる…
そんな風に思えるマンガです。

もちろん失敗しないに越したことはないですが、失敗してしまった時は潔く認めて改善に努めたいし、
もし周りの人が「変わりたい」って思っていたらそっと支えたいなって思います。

恋愛だけでなく、万葉が将来を考える姿や、杉本父の仕事への情熱が伝わるシーンには純粋に刺激がもらえます。

ストーリー以外の好きなところとしては、人物の絵が綺麗というところです。
真紀も万葉も美男美女の設定ですが、それが引き立つ綺麗な絵柄です。
それと人物が分かりやすく描き分けられています。
親子や兄弟等の似てる人同士は似せて描かれているし、他人はしっかり描き分けられています。
絵がとっても上手です。


*書いて感じた、友人への感謝

ここまで5つのマンガについて書いてきて気づいたことがありました。
「天使なんかじゃない」「ハチミツとクローバー」「世界でいちばん大嫌い」は、中高時代に友人から貸してもらって知ったマンガでした。
(「幽☆遊☆白書」と「金田一少年の事件簿」は、図書館やピアノ教室や歯医者で読んだのが始まりでした)

中高時代、生徒みんなが学校周辺でなく色々な場所から通っていたこともあり、学校にマンガを持ってきて貸し借りするのはOKとなっていました。(学校で読むのはNG)
だから「放課後に友人の家に行ってマンガを読む」という経験はないのですが、学校でマンガを貸し借りしたのは良い思い出です。
おかげでたくさんのマンガに触れることができて、その中からこうしてお気に入りのマンガに出会うことができました。
当時マンガを貸してくれた友人に感謝です。

読んでた当時のことや、好きポイントを書いてたら長くなりました!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

アルの、選んだマンガの画像が出てくる機能、とってもテンションが上がりますね!

https://alu.jp/elementsOfMe/RoCYC55pwTMrimuiydGN


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