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就学に向けての心構え

「小学校は楽しいところだよ。」という声がけをしてみてください。

一昨日、園長先生からアドバイスがありました。就学まで1年をきった、年長組になって最初の保護者会。全ては意味づけだということ、比較しても大丈夫だと思える自分がいたこと、勇気づけの要素=聴く姿勢を持って終始臨めたこと、学びを生かせていると体感できた保護者会のことを纏めます。

資料には、まず念頭に、幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」の記載がありました。保育士資格試験の勉強をしたことがある身としては、幼稚園には「幼児教育要領」、保育園には「保育所保育指針」、認定こども園には「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」とそれぞれに指針が存在することは知っていましたが、就学に向けた共通する幼児期の保育・教育活動の在り方を具体的に認識しておくことは、とても大切なことだと改めて思いました。

①生活習慣

・お箸が使える
・身だしなみ(服装、洗顔、髪型等)
・服装の調節(暑い、寒いの判断を自分でする)
・自分の荷物は自分でもつ
・立ったまま靴を履く、脱ぐ
・翌日の仕度

まず、スライドを使って、一日の子どもたちの姿を見せてもらいました。いかに「自分ごと」として促していくか。生活リズムの段取りを意識することについては、我が家では早いうちから時計、カレンダー、スケジュールボード等を使い、意識させていました。この本の影響も大きいです。

②自然とのかかわり、仲間とのかかわり

今通う保育園は、都心のわりに園庭が広く、植物の栽培や、生き物を育てる経験などを積極的に取り入れてくれ、マンション住まいのこちらとして、当初から大変有難いことだと思っていることのひとつです。この日も、レモンの木で発見したアゲハのサナギが、数時間かけて羽化するところを皆で観察したという話があり、その喜びを誰かに伝えようとする力までをも見届けてくれていることに、とても豊かな経験をさせてもらっているな、と思いました。自分で気づくこと、不思議だと思うことを追求していくこと、気持ちを言葉にして伝えること、大人になった私たちも大事にしたい共通点です。

③絵本の読み聞かせでウルウル

突然、先生方による絵本の読み聞かせが始まりました。

読んだことがなかったので、展開にドキドキ。私たちはもう、子どもたちをただ「見守る」ことしかできない。色々な想いがこみ上げてきて、思わず涙ぐんでしまいました。

その後、進級してから感じる成長を一言ずつ発表。トップバッターの私は、息子がお当番をはりきっていること、最近の好きな遊びはサッカーと折り紙で、吸収力や集中力がついてきていることなどを話しました。就学に向けては、これまで親が意気込んでいた、読み書き計算など認知能力を伸ばすことよりも、この1年はとにかく遊ばせてあげたいという話にも少し触れました。他のママからは、反抗期の兆候がでてきている子が数人、お友だちとの関わりに悩んでいる様子だったり、文字や数字に興味関心を持たず苦労しているという話など、どれも深く頷くものばかり。また、下の子が生まれてお世話をしてあげる様子だったり、就学に向けた自覚が芽生えてきているエピソードなども聞かれました。

これまでと決定的に違うこと。それは、どの話を聞いても私がザワザワしなかったことです。冒頭にも書きましたが、「比較しても大丈夫だと思える自分がいた」から。これまでは、発達の部分含めて「〇〇ちゃんはできているのに、うちの子はできていない。。」と比べて、親である自分にも子どもにも「×」をつけてしまうことが多々ありました。6才になる年ということで、成長に伴っての個性がでてきているところも大きいと思いますが、何より私の意識が変わったことで、ブレない軸を持てていると実感できた数時間でした。

また、不安に感じることがないから、皆の話をウンウン頷きながら「聴く」ことができたし、これまで保育園イベントの後に必ずといっていいほど襲われていた疲労感は、全くありませんでした。

まとめ

(アドラーの)師匠からもよく言われることですが、私たち親は結局、こどもを信じて見守ることしかできないのだなと、やはり着地はそこだな、と認識を新たにしました。やってあげたいことはたくさんあるし、もっと、もっとと与えることが親の役割のように思ってしまいがちですが、一歩引いて見ていけたらいいな、と。もうひとつ。この保護者会の話を母親にしたら、「こんな時代なんだから、元気で生きていてくれれば、それだけでいいよね。」娘である私へのメッセージのようにも聞こえ、また涙が出そうになりました。

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