見出し画像

新しい景色を見にいかなくちゃ

『新しい靴を買わなくちゃ』(映画/2012年/中山美穂×向井理)風にタイトルをつけてみました。今日は「会社員にとっての余白」マインドバージョンです。先日、一日有休をとり、ホテルのラウンジで自分戦略会議をする、というわくわくをひとつ叶えたわけですが、早速、次の欲がでてきたので、それについて掘り下げてみます。

その日は、やはりいつもと同じ帰り道。仕事をしても、休みを取っても、私の帰り道は知っている風景です。ふいに、「見たことのない景色が見たい!」という衝動に駆られました。北に行くのか南に行くのか、西か東か。また近く、休暇をとり一人旅に出ます。誰かの経験も、思考も願いも、聞いたり読んだして、共感することはできるけれど、それを本当に感じることは、自分にしかできません。

そんな当たり前のことですが、この当たり前が、私の場合、長い会社員思考のおかげで、できなくなっていました。いつの間にか、我慢ばかりの毎日になってしまっていたんです。

自分の心の声を聞こう!

車で20分ほどのところに、私の実家があります。弟夫婦が近くに住んでいるので、行くと結構な割合で会うことになります。家族仲は良いので、問題
ないのですが、息子は3才の従弟(私にとっては甥)とまだ楽しく遊べないので、会うとちょっとだけ機嫌が悪くなります。それでも甥っ子はかわいいので、私は息子と同じくらいかわいがりますが、先日、その甥からの要求に、私のもやもやが残ることがありました。甥でも、例え息子でも、嫌なものは嫌。そんな自分の声を聞いてあげていませんでした。そういえば、乳幼児を育てる母って我慢の連続ですよね。小さい子どものことを最優先に考えるのは当たり前なのかもしれないけど、最低限、自分が大切にしたいことは守る。その線引きが私の中で曖昧で、かわいい甥からの要求は、とりあえずどんなものでもOKにしていたので、結果、自分が傷ついたという経験でした。

元々嫌なものは嫌と言い切れる性格なので、余計なのかもしれません。会社員、母親、妻、どの立場にしても、毎日求められる役を演じているのだけど、自分の大切な部分までをも犠牲にする必要は、ない。子育ても、やっとそのステージに来たという実感。

もうひとつ。数時間、人生考えたところで、凝り固まった思考はそう簡単にシフトチェンジできません。一日遠出して、新しい景色を見たとしても、大して何も変わらないかもしれない(新しい靴を買わなくちゃの舞台、パリに行ったとしたら・・分からないけど)。「纏まった時間ができたら、そのうちちゃんと考えますわ」と、後回しにする癖がついてしまっていることも十分自覚しています。本当は遠くの景色より、足元を固める方が先決。分かっています。それでも、「自分戦略会議」と名付けたその時間がとれることに、無性にわくわくする自分がいるのは、まだやりたいこと、やるべきことがたくさんある証だと信じたいです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?