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もがいてもがいて、30代のいま、やっと生きやすくなった話

自分が嫌いで、ずっと変わりたいと願ってた。

最初に「自分のことが嫌い」だと自覚したのが、思春期真っ只中の、14歳。
当時、生活の中心にあった部活動で、結果を出せない試合が何度もあった。
弱気な一面が出てくるのを自覚していた。心が弱いせいだ、と自分を責めた。

それから、社会人になりたての20代もものすごく苦しかった。
優秀な同期や先輩と比べて落ち込む日々。自分はダメなんだと、下を向くばかりだった。

そして、30代も半ばに向かういま。
仕事を変えたり、ライフステージも変わったりする中で、あんなに苦しんだ過去が遠く感じられるまでに、生きやすくなった。
「変わったね」「肩の力抜けたね」と友人から言われることも増えた

なぜ変われたんだろう?
もがいてもがいて歩いてきた中で、変化に繋がったであろう出来事を紐解いてみます。

きっかけたち

英語の穴埋めをしながら絶対的な正解ってないなとふと気づいた

15歳、受験勉強の真っ只中。
毎日大量のプリントを解く。

英語は得意科目だった。
構文や慣用句を覚えるのは嫌いじゃなかった。

ふと、問題文となる日本語訳は同じだけど、違う表現を求められるふたつの問題があることに気づいた。

そっか、英語は言語だから、こう言っても伝わるしこう言っても伝わる。ことばに絶対的な正解ってないな。

視座を意識し始めた瞬間だったかもしれない。

公式の成り立ちを解説したN先生の数学IIBの授業

なんの公式だったかは忘れた。先生がいつもの早口で、黒板いっぱいに式を解いていく。

「ほら、元はこんな簡単な式なんですよ」

覚えるしかないと思い込んでいた数学の公式が、易々と分解される。
その光景は、20年近く経った今も覚えてる。

表面しか見れてなかったかも。何事も、ちゃんと一歩踏み込んで、構造を捉えよう。

少しずつ、視野が広がっていった。

ミッションのために何をするかを考え続けた

18歳で始めたアルバイト。

マニュアルがなく、ミッションドリブンな行動を求められる緑色のロゴのコーヒー屋さんでの経験は、自分の特性とマッチしたこともあり、その後の人生観に大きな影響を与えている。

持ち合わせていた、主体性と責任感を発揮し、真剣に事業のミッションと向き合い続けた4年間。

自分たちは何を目指しているのか、どこへ向かっているのか、を強く意識する思考が身についた。

嫌われる勇気の衝撃

自分のコンプレックスに押しつぶされ、とにかく辛かった20代前半。

助けを求めてたくさんの本を読んだ。
その中でも、嫌われる勇気を通してアドラー心理学に触れたことは、多くの人と同じく大きく心を動かされた。

特に、課題の分離という考え方には、衝撃を受けた。
同僚や上司にどれだけ励まされても消えなかった、自分へのコンプレックスに対する苦しさを、唯一の救ってくれた考え方だった。

形のないものをいかにして売るか

26歳、初めての転職。
当時は、キャリアチェンジはあまり活発ではなく、特に大企業を辞めるのは逃げのような印象を持たれがちだった。

けれど、2社目の仕事が、自分の価値観や強みにものすごくマッチした。
企業向けの無形商材の営業は、単純な機能や価格の比較ではなく、提供価値をことばにして伝える必要がある。

ここで、視座を上げて物事の構造を捉える力と、強い目的意識を持ち続けたことが生きた。

周りのサポートも大きく、どんどん結果がついてきた。場所が悪かっただけで、私ダメじゃないのかも、と小さな自信を持ち始める。

初めての育児で心が折れるも、眩しい成長に救われる

その後、第一子を出産。
ここで、またしても「私って母親失格だ・・」に陥る。(笑)

当たり前だけど、育児は初めてのことばかり。
加えて、忍耐力には(今も)自信はなく、メンタルもめちゃくちゃ不安定だったので、怒ったり泣いたりしながら、自分を責める毎日だった。

結局、第一子の娘が5歳になるくらいまでは、育児は楽しさよりも辛さの方が勝っていた。

第二子を産む頃には、メンタルコントロールも少しは上手くなり、また、娘も真っ直ぐ素直で優しい子に育ってくれ、人対人の目線で関われるようになってきた。

ここで、やっと、公私共に生きづらさがなくなったなぁ。私、変われたかもしれない。

と思えるようになった。

振り返り

生きやすくなったなぁという実感は主観的なものでしかないけれど、日々の快適さへの影響はとてつもなく大きい。

とはいえ、改めて振り返っても、きっかけはささいな出来事や何気なく手にした本でしかなく、やっぱりそこからどう考え何を変えていくかが大事。

これからも、自分の人生の手綱はしっかりとっていきたいと思うのでした。

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