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環境格差を変えるインフラを生み出す。スケールが大きなことも"やりたいから"チャレンジする。-Haruto

MAKERS U-18にはどんな人が集まっているのでしょう?7期生、中澤治大さんに詳しく聞いてみましょう。

9期生エントリー受付終了!10期は2025年3月末開催予定。今冬情報解禁。
詳細はこちら▶https://u-18.makers-u.jp/

簡単に自己紹介をお願いします。

 中澤治大です。株式会社Unpackedの取締役副社長をしているのと、クローズドでNFTfiを通じてチャレンジを支援するプロトコルを作っているのが自分が主に今やっていることです。

どうしてやろうと思ったんですか?

 Unpackedの前に株式会社レイテストっていう会社を創業していて、ライスワーク的な感じだったんですけど、本質的に長期で社会価値体現し続ける社会起業的なものに興味を持って。

 であった時に、過去の原体験だったりとかを思い出したんです。僕自身両親が離婚していて、中2までは母親の家で過ごして中3からは逆に父親の家で過ごしていました。母親の家で育ったときはどちらかというと裕福な家庭ではなく、ごく一般のどちらかでいうと相対的貧困にあたるような家庭で育って、もうごくごく普通の少年として育った。ただあることをきっかけにちょっと家出をして父親の家に住むようになってから、起業家とかそういう面で飛躍的に成長させていただいたっていうところが僕の原体験としてあって。環境によって教育的な価値の差のようなものが生まれてるなっていうところを肌身で自分が実感して。N高っていう学校に僕自身は通ってたんですけど、N高の通学コースに通うのって100万ぐらいかかるんですよね。それを負担できるような親、つまり、収入がある裕福な親の方が、裕福な教育環境に入れて、その子自身も成長しやすいっていう格差があるなと。 それって、世の中としてもうちょっと機会が平等に提供できるんじゃないかなって考えた時に「U-18キャリアサミット」をつくりました。何かやりたいって思った時にとりあえず「ここおいでよ」っていう場所を、企業さんからお金をいただいてつくることによって、どんな学生でも、どんな環境にいる学生でも一歩何か活動だったり一歩踏み出して新たな環境、自分の居場所みたいなものを作っていけるような、そういう場所を作りたいってところからUnpackedっていう構想が始まった感じですね。

 国数理社のような認知能力教育よりも非認知能力的な教育に僕たちはフォーカスをしています。認知能力はどちらかというと幼少期の方が育ちやすいしそれが直接的な収入だったりとかっていうところに繋がらない。けど非認知能力は経済面にも因果があるし、かつ年齢の成長との相関もないっていうところで、そこを企業さんと連携することで学生には無償で提供することによって、教育格差から経済格差に移行してまたそれが教育格差に移行する連鎖っていうところを防ぐ布石みたいなところでUnpackedっていう会社をやっているって感じですね。

NFTfiのプロジェクトについても教えてください。

 NFTfiの方は、そもそもやりたいことが有償だったりすることもあると思っていて、有償なプログラムに参加したりとかもう単純にパソコン買いたいでもいいですし、そうなったときに、学生自身がお金などをもらえる場所ってないよねって思っていて。今話せる範囲で話すと寄付みたいな感覚をもうちょっと日本に根づかせたいっていう感覚があって。それこそ海外とかだと大学など教育機関は70%が元々大学卒業した人たちからの寄付とかで成り立ってる。逆に日本は学費とかを自分たちで払って成り立ってて、もうちょっと国全体の話として寄付や個人を応援するだったり、そういうサイクルをインフラとしてつくりたいなって思っていて。それにNFTってソリューションが噛み合ってるって思ってるからこそ、知り合いの社長さんと意気投合してプロジェクトをやっています。

NFTfiの方は個人として進めているんですか?

 そうですね。僕自身思ってるのは、組織が統括しすぎてしまうと組織の色が固まりすぎちゃう問題があると思っていて、教育で考えると、例えば数学を学びたいって時に数学も国語理科社会も全部学べるようなサイトよりも、数学特化で学べるサイトの方がいいと思うんですよ。今って情報だったり環境も多様化してきたからこそ、汎用的なものより何か尖ってる価値の方が素晴らしい形を誇れると思っていて、個別最適なソリューションってのをちゃんと作っていく、一つ一つ独立していて変に連結とか変な関係がなくて、それぞれでそれぞれの得たい環境を享受できる機会が増えていくこと自体が、僕は教育において最も大事だと思っていて。だからこそ、同じ会社で作り続けるよりも色々な角度や尺度でプロダクトとかイベントとかプログラムを作っていって結果ユーザーが欲しいものを手に入れるっていう、ある種自由放任的に彼らが動き続けるっていうことに教育においても価値が最大限発揮されるんじゃないかなって思ってます。なので、あえて一緒にやろうっていうことは考えてないですね。

 どっちも環境要因によって自分の教育的な価値が阻害されてるっていうところに対して、お金を得られるサービスだったりとか、Unpackedのプログラムに無償で参加するとか、色々な体験を得ることによって自分の環境を自分で作っていける、自分でより良い環境にしていける、そこのインフラを作るっていうところが僕の意思なのでどっちもやってることは一貫してるかなって思っています。

事業を続けるモチベーションってどんなものがありますか?

 もうめっちゃ単純なんですけど、やりたいことやってるっていう、それに尽きるのかなって思ってて。それこそ僕がやってるこういう社会がいいんじゃないかってエゴでしかないと思っているし、逆に他の人がやってる「こういう世界になるべきだ」みたいなものもエゴだと思っているし、ただそのエゴがぶつかり合って市場やマーケットに認められたものがスタンダードになっていくっていう流れだからこそ、僕は自分の「こういう社会が理想だ」っていうエゴを突き通すために自分の事業をやっているし、それが自分のやりたいことだって思えるからやっているだけかなっていう感じですかね。だから今の会社とか事業がやりたくなくなったらやめるし、逆に他にもっとやりたいことができたら、そっちに飛びつくかなって思います。

 ただ僕自身の個人的な感情の部分で言ったら、そういう社会だったりとかそういうものをより良くしていくだったり、スケールのでかいところにチャレンジしていくこと自体が僕自身はすごい好きだし、原体験だったりとか課題意識みたいなところもかみ合ってるからこそそこに価値を見出して活動している、好きなようにやってるって感じですかね。

最後に伝えたいことをどうぞ。

 僕自身は活動領域がビジネスに寄っていて、教育以外にもう一つ自分の会社だったりとか、知り合いと会社やったりとかちょっと手伝ったりとか。どちらかというとビジネスの比率の方が強い。すると同世代の起業家とか、そういう人と会うことが必然的に多くなっていて。それは多分誰でもそうで、研究者は研究者と多く会うし、音楽やってる人は音楽やってる人が多く会うし、そんな中で僕にとってMAKERS U-18っていう色々な領域においてチャレンジをしてる人がいる場所って僕にとってすごい刺激的だし、これまでとは違うような感覚でした。単純にライバルで切磋琢磨していく仲間っていう枠ではなく、何か違う領域で自分の夢に向かって頑張っている同志みたいな、そんな感覚がすごくあって、だからこのコミュニティで色々な人と会ったり、メンターの方々から金銭的な支援をいただけたりもして、そういう環境があったのは個人的にすごいプラスだったし、僕がまたもう一度応募しますかってなったら応募したいなって思いますね。

<編集後記>

中澤さんの想いや理想、そこから湧き出る行動や挑戦、いかがでしたか?
引き続き、応援してます!

[取材日]2022/11/15
© 2022 Haruto Nakazawa&ETIC. All Rights Reserved.

<最後に>

▶︎MAKERS UNIVERSITY U-18について知りたい方へ
公式WEBサイトをぜひご確認ください。

▶︎MAKERS UNIVERSITY U-18のコンセプト
こちらのnoteに新キャッチコピーに込めた想いを綴らせていただきました。

▶︎他のMAKERS U-18生についても知りたい方へ
自分のスタイルで挑戦を続ける、カオスなまでに多様なMAKERS U-18生を紹介しています。これまで取材したメンバーをこちらにまとめておりますので、ぜひご覧ください。

▶︎MAKERS U-18を体験してみたい方へ
U-18革命児の皆さんの背中を押すための企画を随時開催いたします。こちらのnoteに開催予定のイベントスケジュールをまとめています。

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大学生版MAKERS UNIVERSITYもございます。ぜひこちらもご覧ください。

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今後とも、応援よろしくお願いいたします。


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