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アフリカ大陸縦断しました。これからアフリカに帰り、キャリアを積みます。 -Hao

MAKERS U-18にはどんな人が集まっているのでしょう?6期生、金山葉織さんに詳しく聞いてみましょう。

9期生エントリー受付終了!10期は2025年3月末開催予定。今冬情報解禁。
詳細はこちら▶https://u-18.makers-u.jp/

簡単に自己紹介をお願いします。

 金山葉織です。ここ2年間ぐらいで、社会人の経験を積みたいと思って、南アフリカのコンサル会社で1年間インターンをして、その後アフリカ大陸を縦断してました。

 以前母に、「はおは今まで海外のこととかに興味あるけど、実際にもっと身近な人のことを見えてないときがあるんじゃない?」って言われて、それにハッとして1年間インターンをリモートでしながらヒッチハイクで日本を一周してました。南アフリカのコンサルのインターンは時差があったので、その間にバーテンダーとか農業バイトとかいろんな経験をしてきました。笑

 1年前にインターンが終わってからアフリカ縦断を決めて、8ヶ月間アフリカ縦断から最近帰ってきたばっかりです。

なぜアフリカ縦断をしようと思ったんですか?

 アフリカ縦断に決めた理由は、元々アフリカでの社会問題にすごく興味があったんですけど、それの解決に当たって何か一つのことに向かっていくより、社会問題がすごい複雑で、その構造を読み解く必要があるなと思ったからです。それでもっと現地で生活をしながら社会のことを知りたいと思って、縦断を心に決めました。最終的にアフリカ10カ国行って、いろんな国でアフリカのジャーナリストのアシスタントとかスタディツアー、NPOでの活動だとかストリートチルドレンの支援のお仕事などをしていました。

 アフリカには、12月にまたすぐに帰る予定です。そこからはアフリカに移住しようって考えてます。元々仕事というかビジネスがしたくてアフリカに行ったつもりだったんですけど、アフリカにいると自分を全面で肯定してくれるような気がして。人もそうだし、本当にどんな自分であっても全てを許容してくれるような温かさがアフリカにあって、もっと純粋に「自分ここにいるべきだな」みたいな、ここが正解の土地といった感覚が出てきました。それでもう旅じゃなく、移住というか住む土地としてアフリカにまた帰りたいなっていうふうに思ってます。

 日本ではあんまり空気感が合わないときがあって、特に今年の初めにうつ病と適応障害を発症しました。仕事のプレッシャーであったりとか、「こういう肩書きを持ってるんだったらこうであるべき」とか「これやってたらあんまりよくない」みたいな、そういうソーシャルプレッシャーみたいなものがあまりにも強く感じていて、それが本当にストレスになってました。それで、もう全部抜け出したいみたいな感覚になったんですけど、アフリカにいるときにその感覚が全くなくって、何やってたとしても自分がどんな姿であってもいいけど、「Haoが幸せである限りは何だっていいんじゃない」みたいな考えをいろんな人に伝えてもらったのでそういう点ですごい自分は暮らしやすいなって思います。

 それでもアフリカには良くないところもあって、ボランティアとかで現地の貧困を見たけど実際にはすごい幸せそうだったみたいな声をよく聞くこともあるんですけど、自分が見た現実社会はもっと残酷で。今苦しいから次は良いことが起きるっていうよりは今苦しくてもう抜け出す道もなくって毎日が本当につらいみたいな人も本当にいました。本当に社会は汚いなって思うこともあったし。

 それでも8ヶ月間のアフリカ生活でできたコネクションとか旅先で出会った友達っていうのが、今の自分にとってはとても大切な存在で、本当に何でも話せるような友達が現地ですごいたくさんできましたね。だからこそ、遠い国の社会問題であったはずの問題が、自分の友達を通してもっと自分にとって身近な問題で、もしくは友達が抱えているような問題が社会で言われてる問題って繋がりました。だからこそ、本能的に自分はあっちに行って、少しでも力になれたらいいなみたいなっていうのを感じましたね。

アフリカでの生活はどうでした?

 あっちでは1回もホテルを使わなかったです。毎日いろんな友達に声をかけながら、紹介してもらったりとかして、ずっと新しい人に「はじめまして、はじめまして」と言いながら泊まってました。毎日が新しい発見とか新しい変化というよりはどっちかっていうと生活に慣れすぎて、段々新鮮味がなくなってたっていう方が大きくて笑。それでも本当に暮らしやすかったんですけどね。

 一番最初の方は相当グレーな部分で生きていかないとやっていけない部分がすごい多くて、トラブルが起きたときの警察とのやり取りの仕方とか、現地の人が知るような事実がすごいたくさんあって、日本人としてはすごく難しかったです。

 最近できた特技としてはヤギを締められるようになったことです。ガンビアで教わったんですけど、イスラム教の風習で、誰かが亡くなった命日にヤギを買ってきて締めてみんなでいただくっていうようなお祝い事があって。本来は男性の仕事なんですけどやらせてくれて、今はどうやってヤギを血抜きするかとかそういうのがわかるようになりました。

行った国の中で印象的なところはありますか?

 お仕事をしてた関係でいろんな国をぐるぐる回ってたので正直言って縦断とか横断ではないんですけど、ケニアから始まって、ウガンダ、ルワンダ、エジプト、南アフリカ、レソト王国、ウガンダ、シエラレオネ、ガンビア、セネガル、ルワンダ、ウガンダと8ヶ月間で10カ国行きました。

 イチオシの国は、レソト王国です。レソト王国っていう2時間で全部回りきれるようなすごいちっちゃい国で200万人しか住んでないんですけど。天空の国と呼ばれていて、標高がすごく高くて特に絶景を求める必要がないんですよね。ただ、曲がり角を曲がったら世界遺産並みの絶景が広がってるみたいな。そこでは馬とかと毎日お散歩したり、毎日山でハイキングしたりしてました。

 そんなことしてたら、親に「いい加減帰ってきなさい」と言われて一時帰国しました笑。また12月からアフリカに行きます。いろんな国に住みたいなって思ってます。

レソト王国の位置

どうしてそんなにアフリカに惹かれたんですか?

 中学生の頃からバックパッカーを始めていたんですけど、行ってた国がアジアとかアフリカとか途上国がすごく多くて、そういったところから自然と自分の中で、将来は国際協力の道に進むなって部分が出てきました。

 ですが、初めて高校生のときにアフリカに行ったときに、他の国にはないような、自分が人生で初めて知る感覚っていうのが生まれたんです。あまりにも日本の社会とは違うというか、そういったギャップにすごく惚れて、これからはアフリカしかないなっていう感じで、日本に帰国しました。帰国後もアフリカ関連でお仕事を始めたりだとかでアフリカへの道が開けました。

 だからこそ、自分の中でどう考えても100%絶対アフリカだろって部分があるので、あんまり他の国を開拓したいとかって思わないです。特にヨーロッパの方と都会とかってあんまり人の考えだとか個人主義で過ごすだとか東京と変わらないと思うので。そういった部分で相当違うアフリカで自分が感じてきたものがあるからこそ、何回でも行って、アフリカをもっともっと深く知りたいなって思います。

今後の目標はありますか?

 今、リモートでコンサルの会社で働きながらアフリカで活動してるんですけど、そういう風にお仕事するようになったきっかけがあって。

 ウガンダでスラムに毎日のように通い続けてたんですけど、ある男の子と出会って彼が今16歳で親の離婚がきっかけでストリートに追い出されて、学費も止められちゃって学校も行けない状態でした。ウガンダのスラムにいるストリートの子供たちって、毎日20キロくらいのゴミを集めて、それで1日100円か200円を稼いで生きてくっていうような生活をしてるんですけど、彼もそれをせざるを得なくって。彼はストレートに出てから腸チフスとかマラリアとかいろんな病気を罹っちゃっていたんですけど、一度も病院に行けてない状態でほぼ倒れかけていました。

 それからずっと一緒にいろんな話をする中で、毎日学校に戻りたいっていうのをすごい強く訴えかけられていて。そこから彼がこれからの学費自分で賄えるかって話になったんですけど、アフリカの私立高校と公立高校のクオリティの差ってのがすごい大きくて、公立だとあんまり行く意味がないんですよね。それで私立に行きたいってなったんですけど、これから5年間分の学費が必要で自分がその時に「いいよ」っていうことができなくて、ちょっと彼に諦めざるを得ないような環境を作ってしまったのがずっと心残りです。

 そこからアフリカでキャリアを積んでいくのにあたって、誰か自分の周りの人に助けが必要になったときにすぐにさっと手を差し伸べれる自分でありたいと思いました。それから経済的にも余裕を持つために現時点では日本の会社で仕事もしながらアフリカで活動しています。

<編集後記>

Haoさんの想いや理想、そこから湧き出る行動や挑戦、いかがでしたか?
引き続き、応援してます!

[取材日]2022/11/2
© 2022 Hao Kanayama&ETIC. All Rights Reserved.

<最後に>

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