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ハエトリグサに恋をした。人間と植物の関係性を音から謳い、紡ぎ出す。 -Rick

MAKERS UNIVERSITY U-18

MAKERS UNIVERSITY U-18にはどんな人が集まっているのでしょう?6期生、新美陸人(リック)さんが抱くピュアな狂気は「植物との関係性」。どういうことなのか、聞いてみましょう。

簡単に自己紹介をお願いします。

リックと申します。本名は新美陸人です。最近やってることは植物の生体電位でテクノを作るっていうパフォーマンスをずっとやっています。植物から音楽を作るっていう試みは前からずっとあるんですけど、植物と人間の関わり方ってどちらかは必ず一方的になってるところを見て、植物と人間双方から一緒に物を作れるインタラクションっていうものを追求していった結果、植物と一緒に共演できるシンセサイザーというものを開発して、それのパフォーマンスをやっています。

どうして植物と共演したいって思ったんですか?

その当時好きだった女の子に振られまして、それでめちゃくちゃ落ち込んでたんですけど、花屋さんに入ったらハエトリグサに恋しちゃって笑。それから、「あれ。人間と植物の関係性ってめちゃくちゃ人間が植物を圧倒してしまっているよな」ってことに気がついて。

 植物その自然そのものを愛する我々の側面もありながら、どうにかしてそれをコントロールしたいという欲求がかかってる中で、植物と人間双方で何かを作るっていうものがあってもいいんじゃないかっていうことを思い立って作り始めました。ハエトリグサにどうにかしてこの想い伝えられないかって思った末に共演って一種のコミュニケーションの形態なんじゃないかっていうふうに気がついたのが最初ですね。

 実際に、植物が音を感じ取ってるっていう研究は多くありましてですね、実際空気の振動を感じることもできるので音を空気の振動としても感じることができると思います。別にそこから植物が何か変わったとかは何も観測してないんですけど。音として聞いてくれてるんじゃないかなって思います。楽しんでるかどうかは別ですけどね。

 植物の種類によって出る音が違ったりして、あの植物がこの種類の音を出すとかまだしっかり断定はできていないんですけど、これからゆっくりやっていけたらなというふうに思っています。

パフォーマンスをやってみてから気づいたこととかありますか?

 植物の葉っぱの表面から取れる生体電位っていうデータを、ありのままじゃなくてこっちの都合で処理しちゃってるなっていう気持ちがどんどん強くなってて、もうちょっと別のアプローチを考えられないかなっていう方向で今は検討しています。

 植物の気持ち云々言っても、ただの線形のデータになっちゃうわけだから、何かそれはちょっとつまらないしあっちも申し訳ないかなっていうふうに思うし、それを何か共演っていうのはさすがにこっちのエゴがすぎるなっていうふうに思ってるんで、何か別の方法ないかなぐらいには今思っています。

 今のやってることが結構アート的なアウトプットだけどもうちょっと何か学術的に植物と人間の関係性とかをちゃんとした形にして、それを参考にもっといろんな人が僕みたいなものを作ってくれるような土壌が作れたらすごく嬉しいかなって思います。

あと、最近俳句もやってるって聞いたんですが、それについても教えてください。

 植物と共演するっていう開発を始めてから、人間と自然の向き合い方でどんなのがあるのかなっていうふうなので、いろんなものを試しています。例えば生け花やってる人たちの生けている途中の花でパフォーマンスしたってこともありますね。

 俳句って本当に季語って絶対に自然と向き合うことが最も重要視される文芸形態ってことでしばらくやってみたんだけど、やっぱなんだろう細かい自然の変化とかあの捉えられるようになって、とても僕は成長したと思います。俳句を始めてからもう日常が結構楽しくなって、俳句って結局毎日流れてる中で見逃していた風景をちゃんと捉えて、それを5・7・5に落とし込むっていう作業が一番大事なんですね。だから毎日がウォーリーを探せみたいな感じ、それが結構楽しいですね。

すごくユニークな活動をしてるなって思うんですけど、昔からそうだったんですか?

 MAKERS U-18に来る前はとにかく社会に貢献しようぜとかビジネスやって人を幸せにしようみたいな考えが強かったんですけど、なんかそれやってるとどんどん自分が疲れてきちゃって、何かをもういっそどうせ若い間なんだし、もうちょっと自分のやりたいことにばっか自堕落にやってもいいよなっていうふうに考えてたのがちょうどMAKERS U-18のキャンプに来る前でした。ちょうどそれを支えて応援してくれたのがMAKERS U-18のコミュニティだったなっていう記憶はありますね。

 あと、疲れてきたっていうのもあって。なんかやりたいことを犠牲にしてまでやることでもないなっていう。それがやりたいことならまだしも、別にやりたくないこととかやりたいことを我慢してまでやることじゃないなっていうふうに思っちゃったというのが一つかな。

 だから、そこまでモチベが続かなかったっていうのがでかいんだろうけど。でも今のところでもめちゃくちゃ変わったのはもちろんあって。結構他の人も気にせずに何か自分の好きなことばっかり言うようになったことだったり、他の人が何をやってるかとかにあんま気にならなくなってきたっていうのがでかいですね。だからいつも他の人と比べて自分も頑張らなきゃなとか思ってたけど、なんか自分はその他の軸で勝負するっていうことができるようになった。そこがだいぶでかい変化かな。

 社会貢献を第一でやってる人のことは自分ができなかったからこそ、すごく尊敬はするけど、僕がやってることもいつかは世界を救うと思ってのんびりやってるので、まだそういうマインドはあるかな。行動指針も変わって、ずっと抱えてたプロジェクトも全部取れてフットワークはもうめちゃくちゃ軽くなったし、人と一緒にプロジェクトをやらなくなったのはでかい変化ですね。前はそれこそ日本をもっとよくするみたいな感じで考えたけど、今もうちょっと何か長期的に何かを大きいスケールで考えるようにはなってる。人類史にどうやって自分の存在を残せるかなみたいな感じで考えて、自分しかやってない自分が好きなことを、追求するのがいいのかなって思ってます。

 死んだ30年後とかにも引用される文章を残してみたいし、しいて言うなら300年後も引用されたい。時の試練って結構馬鹿になんないと思ってて、今ここまで大量の何か文章が表に出てる中で、その長い間生き残れるテキストって本当にすごいなっていうリスペクトがあって、だからこそ自分がそこに挑戦してみたい。

<編集後記>

リックさんのピュアな狂気、いかがでしたか?
今でも覚えていますが、彼はMAKERS U-18に「投資家になってもっと面白い社会にする!!」っていう理由で応募してきたんです。そこから、今はこうなっています。
最後に言っていたリックさん自身の変化については、もしかしたら「いやそいや、私は違うよ」って思う人もいるかもしれません。
でも、それも良いと思います。人それぞれ感情があり、経験があり、積み重ねて人生は続いていく。リックさんは内容も目指す先も大きく変わったけれど、「自分の人生」を生きている感じがすごくあります。だからこそ私たちは、リックさんのどうしようもない植物への熱も、価値観の変化も、すごく良いなと思っています。
リックさんのこれからの人生が楽しみです!

<最後に>

カオスなまでにそれぞれの道を進むMAKERS U-18メンバーを紹介しています。ぜひご覧ください。

MAKERS UNIVERSITY U-18では、随時みなさんの熱量・ビジョン・悩みを後押しする場を開催します。
その一つが、若手イノベーターとのMEETUP DAY。
(下記は1月に開催したものです)

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また、9期の開催日程は未定となっておりますが、
開催が決定し次第、各種SNSで発信致しますのでご確認ください。
(例年では、11月頃に情報解禁しております)

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