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繊細さんの心を守るためにつくウソ

お願いを断れない繊細さん



基本的に、お願いやお誘いをしてもらえるのは
嬉しいことで、頼りにされている、
必要としてくれていると思うようにしている。



ただ、中には気乗りしない内容があることも。
昔は「断る」という選択肢はなく、
いいですよと二つ返事で回答していた。



例えば「オフ会」という名の飲み会。
共通の趣味を持った人達が初めましてで集い、
交友関係を広くしようという目的がある。



中には、男女の出会いを求めて来る人や
自身の商売に繋げるため「品定め」する人など
様々な目的の人が集っていた。



田舎出身なまけまなは、このような集まりに
憧れのようなものがあり、始めは積極的に
参加してきた。



お店を貸し切って行うパーティー、
100人規模のバーベキュー、
よく分からないクラブハウスイベントなど…



仕事で疲れていても、クラブハウスの
雰囲気が苦手だなと感じていても、予定さえ
空いていればお誘いには全てOKしてきた。



参加することに大きな目的があるわけでもなく、
無駄に減っていく時間とお金。



それに、初めましての集まりは連絡先を
交換してもまた会う人や何度も連絡する人など
果たして何人いるのか。



心から楽しめているわけでもない。
自分は何をしているんだろうかと
虚しさを感じる場面が増えていった。



心を守るために



いつもオフ会に誘ってくれる人がいた。
彼はとにかく楽しいことが好き。



仲が良いというか、誘いたいと誘われたいの
需要と供給がただマッチしているだけの関係。



まけまなが虚しさを感じ始めたのも関係なく
機械的にお誘いをしてくる彼。



まけまなが土日休みだと知っていた彼は
これまで断ったことないまけまなが2回連続
誘いを断ったことで異変を察知。



最近ノリ悪くなーい?と愛らしいLINEの
絵文字付きで聞いてくる。



彼が嫌いになったわけでもないため、
「最近ちょっと忙しくて」と返事。



何か探りを入れてくると思いきや「りょ」と、
了解の意味を込めた絵文字そえて一言だけ。



断ることで色々な質問がくることを想定して
いたものの、実にあっさりとした返事だった。



大した予定もなく、忙しいわけでもない、
ウソをついて断ることに大きな抵抗を
感じていた。恐らく相手には伝わってない。



抵抗を感じているのは自分だけ。
ウソをつくことの罪悪感もおまけ付き。




それでも気乗りしない場に出かけなくて良い
解放感から、心のモヤモヤが晴れていくのを
実感できた。



ウソの代償




お誘い時に気が乗らないからとつくウソが
バレたことは恐らく一度もない。



予定が入っている、体調が優れない、
いずれにしてもそのお誘いの当日には
細心の注意を払っている。



SNSの投稿は控えることに加え、
後日なにか聞かれても答えられるように
アリバイ的な演技をすること。



こういった工作のストレスはゼロではなくとも
気乗りしない場に出かけるよりかはマシな方。



それでも思う。始めから素直に
「気乗りしないから行きません」と
断ることができればと。



顔色や感情の変化に敏感な繊細さん。
ストレートに言ったときの反応を想像すると
恐ろしいものがある。




ウソをつくことにも抵抗はあるものの、
関係を拗らせない優しいウソは必要悪の
ように思う。



言えるものならストレートに言いたい。。。



繊細さんが心を守るためにつくウソはきっと
一生もののお付き合いになるでしょう。

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