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B04)原稿作成時の「完璧主義」は非効率と自覚する

↓前回の続きです。

「完璧主義」の感度を下げる



原稿を書く上で、繊細さんならではの「完璧主義」な見方が常につきまといます。

例えば、


●誤字・変換ミスはないか。
●同じような語尾で終わっていないか。
●助詞(てにをは)は不自然でないか。
●難しい漢字や読みにくい箇所はないか。
●話の筋は通っていて飛躍していないか。

このような感覚です。文章を書く上で、必ず読者さんの気持ちになって、読みにくくないか確認をします。



ただ、この感度を高めすぎると原稿が進みません。始めの頃は、数行書いては戻って直しの繰り返しでした。


そうならないよう、完璧主義の感度を下げる他にも「原稿を書き始める前に目次を決める」や、「節ごとに何を伝えたいか事前に箇条書き(時には殴り書き)する」ことを意識しています。


修正はまとめて後日に



このようにいくら注意して原稿を作成していても、何日か間を置いて見返す目に比べれば、とても粗いチェックしかできていないのだと痛感します。


原稿作り当日の脳内は、(ゼロの状態からどこまで書いて終わらせようか)ということでいっぱいです。



そのため、出版前に節や章の繋がりを確認すると、自分でも驚くほどとんでもない原稿になっています。


だからこそ、出版前の全ての節が揃った状態か、章単位で書き上げた段階でまとめて見直した方が書籍のバランスを保ちながら修正できるので、今書いている原稿の修正はほどほどで良いと感じました。



これは絵を描く感覚に似ているのだと思います。


完璧主義は時に非効率



中学の美術の授業で自画像を描く時、顔から描き始めて、目や鼻、顔、頭…と進める。首から上の部分の細部をこだわって仕上げた後に、上半身を描くと何だかバランスが悪い。。といった経験を思い出しました。



プロの画家なら恐らくコツを掴んでいるのでしょうが、絵も文章もプロに及ばないレベルでいるうちは、全体像を書き上げてから細部の修正に着手するという順序の方が効率良いと思います。


完璧主義の感度が強すぎると、一向に前進しません。感じたことをまずは素直に書くこと。これが繊細さんにとって出版まで心が折れないようにする大事な心構えと言っても良いのではないでしょうか。

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