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PREP法を駆使したコミュニケーション術

PREP法は諸刃の剣

PREP法とは、

  • Point(結論)

  • Reason(理由)

  • Example(事例・証拠)

  • Point(結論)

という順序で構成する
数多いマーケティング術の中でも
使用頻度の高い型です。

始めに結論に触れることで、
読み手の心を掴むことができます。

逆に、始めの結論が弱ければ、
数秒で読者の興味は失せてしまいます。

だらだらと長引かせて、
何が言いたいのか分からない文章
を書くか。

またまた、始めに結論に触れて、興味もった
人だけを最後まで読ませる文章
を書くか。

あなたはどちらの文章が好きですか?

諸刃の剣ですが、始めに結論に触れて、
興味のある読者だけ読み進んでもらう。

このように割り切った方が潔いと感じてなりません。

PREP法の具体例

具体的に、PREP法を用いた方法で
文章を書いていきます。

まず冒頭で、【結論】に触れます。例えば、

「昔話の桃太郎は決して美談ではない」

のような始まり方です。

え?そうなの?なぜ?
と読者に興味を持ってもらえれば
第一関門クリアです。そこですぐさま
【理由】に入ります。

「生まれてこの方、話したことも見たこともない
鬼について、桃太郎は、ごく身近な人間の意見のみを
聞き入って、一方的に鬼を<悪>と決めつけた」

この【理由】で、ほほう、なるほどと
納得させることができれば、
より具体的な【事例】を紹介します。

「人間に干渉しまいと、
遠く離れた島で平和に暮らしていた鬼たち。

ある日、突然、鬼ヶ島に桃太郎と名乗る人間は
一方的な暴力で鬼たちを制圧。

<村人ら>から盗ったと因縁をつけ、
島に代々伝わる先祖の宝を奪い、
もし歯向かうならもっと痛い目に遭うぞ
と鬼たちの言い分も聞かずに島を後にした」

という具体例を出して、
再度【結論】を提示し、文章を締めます。

「桃太郎目線では生まれ故郷を救ったという
見方ができる一方で、鬼や第三者からすると、
決して昔話の桃太郎は美談だけでは語れない
ということが理解できるのではないか」

と締めくくり、読者が納得できれば
PREP法での話の展開が成功したといえるのでは
ないでしょうか。

馴染みのないPREP法

「PREP法」と聞いて、日本人のどれだけの人が
その中身や手法を理解できるか非常に怪しいと感じる。

私たちは小さな頃からPREP法を
習わなかった、触れなかったという経緯があります。

それは、先程触れた「桃太郎」のように、

「むかしむかし、あるところに、
おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、
おばあさんは川へ洗濯に・・・」

から始まる「起承転結」という形への慣れが強く、
まけまなも、結論から入るPREP法に初めは
違和感しかありませんでした。

「起承転結」は感情の盛り上がりを重視する<物語>に、
「PREP法」は分かりやすく伝えることを重視する<文章>に
それぞれ特化して用いられます。

私達が習ってきた高校までの国語教科は前者が中心で、
後者に関して、積極的に教えられることは無かったと
言えるのではないでしょうか。

それ故に、多くのビジネスパーソンは今でも
「起承転結」な文章しか馴染みがなく、
分かりやすく伝えることに特化した「PREP法」は
よほど意識しないと使われないというのが現状です。

PREP法を駆使してコミュニケーションを円滑に

PREP法は商売だけでなく、
社内での報告といった場面でも大いに役立ちます。

例えば会社に遅刻しそうな時の電話で、

「おはようございます。
実は、●●駅で事故が起きてしまったようで、
再開の見込みが立たないようです。
今日は大事な商談があったのですが、
出社してから商談用の資料を仕上げようと
していたのですが…」

だと、何が言いたいのか分かりません。
この場合、

「おはようございます。
申し訳ありません、本日は遅刻しそうです。
どのくらい遅れるのか見込みが立ちませんで、
本日の商談の件で折り入ってご相談があるのですが…」

だと、まだ整理もしやすいです。

このように、日頃からPREP法を意識して
取り入れることで、身近なコミュニケーションも
より円滑にいく可能性が上がります。

メール等の文章もつい「起承転結」になりそうなところを、
冷静に、結論から入ることで、相手にやさしく且つ
分かりやすく伝える精神でコミュニケーションと
マーケティング術を駆使していきたいものです。


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