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繊細さんが理解されない理由

『繊細さんは生き辛い』

よく見聞きするこの言葉を紐解くと
周囲に理解が得られないという理由も
一部あるように同じ繊細な気質として感じる。

今回はより深堀りして
どのようにすれば理解されるようになるのか
自分なりに考えた。

理解が追いつかない

繊細な気質に限らず、
目に見えず数値で計ることの
できないものは理解が追いつかないもの。

UFOや幽霊もその類。
きっといるのだろうけど、
この目でみないことには
心の底からは信じられない。

といったように、
「きっと」「恐らく」「〜だろう」
レベルでの認知はあっても、
信じる、理解するまでには及ばない。

精神疾患や繊細な気質であることも
目に見えて判断できるものではなく、
当事者の状態が分からない人にとっては
「メンタルが弱い」で片付けられるのが現実。

私、実は●●なんです。
と告白しても、嘘かどうか見分けも
つかないので、言葉では理解を得られても
内心は半信半疑かもしれない。

当事者の状態全てを理解してほしいというのは
無理な話で、せめてUFOなどより現実に
目の前にいることをまずは認知してほしいところ。

まずは自分ごとにしてもらう

そのためにも、都市伝説的な存在から
格上げしてもらうために学校や会社、
地域といった公の場で認知活動が
広まってほしいと感じてならない。

妊婦さんや目の見えない方を体験する
様子をニュース等で見たことがある。

物理的に近しい再現が可能で、
体験をした後は多数の方が
「配慮したい」といった感想をもつ。

精神的なものは、本人での再現が難しいため、
例えばバーチャルリアリティ(VR)で
本人に近しい人(両親・パートナー・こども)が
当事者になることで自分ごとと認知できるはず。

介護も本人がそのような状態にならずとも、
家族に介護者が出るとそれまで他人事だったのが
一気に優先度が上がって対策を迫られる。

このように、本人の体験を通じて
精神疾患や繊細な気質への理解が進むはずだが、
現実はそう簡単でもないとも思えてならない。

今現在、VRで身近な家族が精神的なことで
悩むといった疑似体験ができるかはさておき、
決して一般的に認知された手法ではない。

このような体験が一般的に認知されるには、
世論やメディアが挙げる時流の声に
少なからず期待したいところ。

その一例がLGBTQへの理解である。

時代の流れに期待か

今から21年前、まけまながまだ14歳の頃、
ドラマ「金八先生」に女優の上戸彩さんが
性同一性障害という役柄で出演していた。

当時はまけまなも中学生で、
性同一性障害のこともこのドラマで
初めて知ったくらいで、ドラマの中だけの
話だろうとこの当時は感じていた。

時は過ぎて令和になろうかとしたあたりから
世間やメディアでLGBTQのことが
頻繁に話題となり、多様性という言葉も
このあたりから見聞きしたように記憶している。

恐らく、21年前にはLGBTQという言葉は
まだ浸透していなかったと思うが、
繊細な気質=HSPという言葉もアーロン博士が
1996年に初めて提唱し、歴史の浅さに驚いた。

うつや適応障害は著名人が公表することで
その都度話題になったりするものの、
一過性のもので理解自体が深まっているとは
1年前に発症した身からすると正直感じられない。

理解されずに苦しんだ結果、
自ら命を絶つ人もいる中、これは立派な
社会問題であると当事者として切に訴えたい。

HSPについても、何十年も当事者だったのに
知ったのは1年前とこれも関心度(話題性)の
低さに自分自身が驚いてならない。

HSPも精神疾患も、多様性の一つ。
腫れ物に触れるようなものでは決してない。

時代の流れで、急に注目されることも
あるかもしれないが、それを待つだけでなく
当事者として発信し続けることで理解者が
増えるよう取り組みを行っていきたい。

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