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(読んだもの)教養として学んでおきたい哲学 / 岡本裕一朗 2021 No.3

哲学について何でもいいから語れと言われたら正直言って一ミリも話せない自分がいたので、この本に手を出してみた。

かなりざっくりなんだろうけど初心者の僕にはとても分かりやすく書かれていて、なんだかもう哲学研究に足突っ込み始めた気がしているくらい

そしてかなり汎用性の高い学問でもあり、身近な事に落とし込みやすいというか、しっくりくる内容がとても多いと思った。

なにかで議論が起きる時はよくよく考えてみると~~論と@@論がぶつかっているだけなんだな、なんて感覚になれそう

ざっくりとは古代→中世→近代→現代の大枠の中でどのような人が哲学者として有名で、どういう考え方を持っているのか、という縦軸の話から。古代は存在論的転回、中世は置いておいて、近代は認識論的転回、そして現代は言論的転回と呼ばれる考え方がそれぞれ主流になっている。

更に、大きく分けると古代のアリストテレスさんとプラトンさんが経験主義と合理主義に分かれるところから始まり、その後もその主義を時代ごとに継承して言ったり足していったり、否定して言ったり、という事になる。

経験主義は何事も経験する事によって能力がついたり、行動したりする事を意味していて、合理主義は逆にもともと能力が有った上で行動していく、という様な感じ。超ざっくり。

そういわれるとどちらが正しいのかってかなり難しいし、どちらも有るのでは?と言うところでドイツのカントさんが二つを合わせた様な概念を作る。

その他にも近代だと何事も見方によって変わる、というニーチェさんも登場してくる訳ですが、僕はこれが一番しっくりきたかな

もっと深堀してみたい学問だな、と思いました。

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