見出し画像

不登校 〜負けママの奮闘記〜1 『不登校における負けとは?』

はじめまして。当方、発達障害で不登校の息子を抱える負けママと申します。年齢は今年で50歳です。

何が「負け」なのかと申しますと、これは私も目から鱗な体験だったのですが、近所にある不登校の親の会に参加した時のことでした。

まずは自己紹介と我が家の不登校児紹介という感じで始まった会でしたが、あるお母さんがこうおっしゃいました。

「不登校の親の会なんて、不登校の子どもをどうにもできていない負け組の人たちの集まりだと思っていた」と。

ここで目から鱗です。なるほど、と思いました。何ヶ月も、時には何年も、学校に行かない子どもを見守り続ける親は、負け組なのか。それなら私は、負け組の中の負け組だな。なぜなら我が子は、小学校6年間のうち5年半不登校だった上に、中学生になった今も、不登校継続中なのですから。

学校に行けるようにすることが不登校の親としての勝ち組なのだとしたら、私は明らかに負け続けているわけです。しかも、冒頭の話は13歳の次男の話でして、実は18歳になる長男も、同じく発達障害があり、小学校時代は不登校でした。6年間のうち、長男はそうですね、4年半くらい行けてなかったかな。小学校においては不登校2連敗中です。ということで、私は「負けママ」を名乗ることにいたしました。

そんな負けママな私ですが、不思議と子どもの不登校に対してそれほど危機感を抱いてはいません。子どもが、小学校1年生からほぼ学校に通えていないのに、なんで危機感を持たないのか?そういうことだから子どもが不登校になるのでは?と真面目な読者の方なら思われるかもしれませんが、一応それなりの理由があります。もう2連敗もして慣れてるから、子どもの長年の不登校で肝が据わったから、というのもあるでしょうが、それだけではないのです。

学校に行けなくてもなんとかなる、ということを、私は身をもって知っているのです。そう、私自身不登校経験者なのです。小学校も中学校も、半分しか通っていません。高校も出ていませんが、なんだかんだで最終学歴は大卒です。

付け加えるなら、子どもの不登校に対して、何もせずにただただ見守ってきたわけでもありません。ありとあらゆることを試しながら、失敗しながら、泣き笑いしながら、ここまでやってきました。それでも、現在進行形で負け続けているわけですが…。だからこその自称「負けママ」なのでございます。ご納得いただけたでしょうか。

不登校において、いわゆる勝ち組の親、勝ちママになりたい貴方には、私の体験談は何の役にも立たないかもしれません。でも、お子さんの長期に及ぶ不登校にお悩みの貴方には、何かのヒント、もしくは励みになるかもしれません。もし、興味があれば、今後も読み進めていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?