若手の頃に中国に行って成長した体験を書いてみる」
ジーフー はその昔某大手メーカーの技術者でした。
昨今は技術者と言わずエンジニアという場合が多く、エンジニアというとSE(システムエンジニア)を指すような印象を受けますが、ジーフー は機械工学を専攻したメカニカルエンジニアでした。
そのため
コードって何? それって美味しいの?
のレベルです。
知らないことを恥と思う年頃でもないので正直にいきます。
それはさておき
近頃若い人の話を聞いていると
「成長したいんです」
というフレーズを耳にする事があるので、
(なんか漠然としてるな)
と思いつつ
(ところで自分はいつ成長したのかなー)
と考え思い出したエピソードを書きます。
若い人の参考になれば幸いです。
エピソードから書きます。
それは中国に出張中の頃でした。
開発段階の製品を囲んで、技術部(ジーフー はココ)、品質保証部、製造部が主に集まって試作品にて洗い出した不具合(今後の解決課題)を関連部署間で共有している時のことでした。
ジーフー は当時2年目、一番の下っ端で、ほとんどパシリでした。
そんな中での全体会議、内容はほとんどわかっておらず自分のパートにおいての理解をするだけでも手一杯でした。
場所は中国の事業所でもありましたので、同じ部屋に中国のスタッフもおりました。彼らは日本語がほとんどわかりません。通訳(ファンイー)が頑張っていました。
そんな状況の中、上司のSさんから声をかけられました。
Sさん「おい、ジーフー 。」
ジーフー 「はい」
Sさん「これ終わったら内容を全部中国のスタッフにお前が説明せえよ」
ジーフー 「・・・」(フリーズしていました)
Sさん「聞こえとんのか?」
ジーフー 「は、はい」
(できる訳ねーだろー!!!このドS野郎が ToT)
日本語でも周りの諸先輩方の話している事ほとんどわからないのに、ましてや通訳付きとはいえ中国のスタッフに説明する、とは。。
さらに補足すると、開発途中の製品というのは大小200〜300くらいの課題が挙がります。早め早めに課題を抽出して手を打っていくというのが大事になるのですが、チームで取り組んでいるので一人一人の課題は数10個、と言ったところです。全部を把握するのは神業に思えました。
呆然とするジーフー にSさんは言いました。
Sさん「お前、どうせ自分のところ以外はわからんし自分には関係ない、くらいの気持ちで参加してるんやろ」
ジーフー (はい、その通りです。だって何言ってるかわからないし、進行早いし、、)
Sさん「そのお前の意識を上げてやったんや。わからんところは他のメンバーに聞いたり何なりして理解せえよ」
ジーフー そこから必死の集中モードになりました。
製品の近くに寄って、必死にメモを取って、一言一句残さず他の人の説明に耳を傾けるようにしました。 そしか会議が終わった後も、それぞれの担当者を捕まえて、課題の中身は何だったのか、今後どういう動きをしていくのか、無い頭をフル回転にして聞き回りました。
そして、他の方の取り組んでいる課題や内容を理解する事で、製品に対する理解度や業務に取り組む姿勢の変化が起こりました。
それからもSさんや先輩方からのありがたい教え(当時はキツくてキツくて、、)の甲斐あって少しは成長出来た気がしました。
つまりココで言いたいのは
「取り組む際の意識、自分事にする意識」で人は成長する。
という事です。
その中でやってみると、己の至らなさや悔しさを味わうので、そんな時期を過ごすと少し成長して、その先に「成功体験」なんてのもあるのかな、と思います。
明日からも自分事、にして楽しくやって行こうと思うジーフー なのでした。
今日もカミさんの飯はうまかった。いつもありがとう。
つづく
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