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ポケットにつめて

外出するときはいつもイヤホンをしているので、いつでも取り出せるように、イヤホンの定位置はジャケットの右ポケットになった。
何も入っていない左ポケットには何が詰まっているのだろう。
夢もコインもかわいいモンスターも見当たらないのは大人になった証拠なのかもしれない。

ありったけの夢をかき集め
捜し物を捜しにいくのさ
ポケットのコイン、それと
You wanna be my Friend?
We are We are on the cruise!
ウィーアー!
ウィーアー!|きだたにひろし

先日、第73回紅白歌合戦の出場歌手が発表された。
今年8月に公開された『ONE PIECE FILM RED』内の登場キャラクター”ウタ”も紅組歌手として出場するという。
なるほどそうきたか、というのが正直な感想である。数年前”μ’s”が紅白の舞台で歌っていたのをTVにかじりついて見ていた人間なので、アニメ作品がサブカルチャーではなくポップカルチャーとしてそれなり地位を築いているのだとしたらうれしくないというわけではない。

思うことはあるがここでお気持ち表明というのも面白くないので、そういうものは胸に秘めておこうと思う。

映画は数回見てとても感動した。
個人的な最も感動するシーンはラストの戦闘時のウソップ。何回みてもぼろぼろに泣いてしまう。
賑やかし要員に見えるかもしれないが彼だって立派な麦わらの一味である。ジャイアンが映画だと急にかっこよくなる説、ワンピースではウソップに当てはまると思う。いや、いつだってかっこいいけど。

むかしのこども いまのこども
ポケットのなかみは いつだって
おとこのこでも おんなのこでも
ポケットのなかみは だれだって
ファンタジー
ポケットにファンタジー|さち&じゅり

もともとゲームをしない、というかできない人間なのでいまだ手元にある最新ゲーム機はPSPである。
流行りのイカちゃんも立ち上がるにゃんことの冒険も体験できていない。

一番最初に手に入れたポケモンはアチャモというルビサファ世代である。(ちなみにやっていたのはエメラルド)
数ヶ月前に帰省した際、ふとやりたくなってゲームボーイとソフトを自宅へ持って帰ってきた。
3つめのジムバッチを手に入れたあたりでまた私の冒険は止まっている。

新作で盛りあがっている今度こそ、と思うし、実況なんかを見ているとやりたくて仕方ないのだが、果たして私にマスターへの道はひらかれるのであろうか……。
私もホゲータと旅がしたい。
Switch、買うかぁ。

もしも 生まれ変わっても また私に生まれたい
この体と この色で 生き抜いてきたんだから

すべては 私が私で いるために
すべては すべては 「happy」のために
太陽が 消えてなくなる前に
もっと あなたを好きなこと 伝えなくちゃ
Yellow Yellow Happy|ポケットビスケッツ

ポケットにあるビスケットを叩いても、粉々にしかならないことを理解していた冷めた子供であった。それでも12月24日の夜には枕元を確認するために飛び起きていた。街が色づき出すと何となく思い出すわくわくとしたときめきはあの頃から変わっていないのかも。おとなだってこどもだってポケットのなかみは?

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