インターネットゾンビとTwitter凍結祭りレビュー
これを読んでいる世界のどこかの人、こんにちは初めまして。
あなたは先日2月3日にインターネット界隈でちょっとした騒ぎになったTwitterの一斉ユーザー凍結騒動(通称:凍結祭り)をご存じだろうか?
この件については各所のネットニュースにも取り上げられていたが、何だそれはという人のためにざっくり要約すると「凍結祭り」とは”(公式からの具体的な発表は筆者が調べたところ確認されていないが)2月3日にTwitterにて外部サービスと連携したツイート自動投稿機能を利用していたアカウントが、一斉に運営から大規模な永久凍結やアカウント凍結処理をされた”という一連の流れのことを指しており、多くのユーザーがその突然の出来事に戸惑い、関連するキーワードは一時Twitterのトレンドランキング上位入りも果たしていた。
このなかなかに大きな騒ぎとなった出来事に対して、その後どうなったかというと、筆者の観測する限りではこの日に凍結処理をされたアカウントの多くはTwitter公式に当日中に凍結を解除されていたようで、その日の夜頃には既に異議申し立てが受け入れられ凍結解除されたことに対する安堵や喜びのツイートが多く散見されていたように思う。マシュマロ公式Twitterもしれっと解除されていた。
ともすれば一時の動揺はあれど、平和に解決して良かった良かった。
それでは自分もまた混沌渦巻くインターネットの海を悠々自適に楽しもう♪と言いたいところである。
・・・・・・しかしここまで読んでいる時点で目の前の聡明なあなたは大方察しがついているだろう。
そうなのである、凍結祭りから5日が経過した現在、依然筆者のアカウントは凍結解除がされておらず完全にインターネットゾンビと化しているのである。(こちらからしか見えず認識されていないという意味ではゾンビというよりインターネット幽霊の方が正しいかもしれないが。)
勿論公式への異議申し立ては毎日欠かさず行っており、英文・和文どちらでも申請し、異議申し立てするための根拠も伝えているが一向に解除される気配がない。言うまでもなく届いたメールにも返信しておりそれらが無事届いたことも確認済みである。しかし解除されない。試しに同じようなユーザーがいないものかと藁にも縋る思いで検索してみたがどうやら自分と同じ境遇のユーザーはまだまだ多いようである。なんということだ。
筆者は考えた。考えた結果完全にこの件について絶対に泣き寝入りするのはごめんだという思考に至った。そのため明日以降も解除されるまで毎日デイリー異議申し立てをしていこうと思うのだがそれはそれとして今回の件を通して一つの気付きを得た。
それは「Twitterの凍結って死後の世界のお試し体験のようだな」というものである。
不謹慎オブ不謹慎。少なくとも実の親にはとても見せられないnoteがよりによって初投稿で既に完成してしまったが割と真面目な感想である。
というのも自分からは他のユーザー、これまで親交のあった人から所謂”推し”としてフォローしていた人まで今まで通り見ることが出来るが、向こうからすればこちらは完全に"消えた人間"であり、今まで投稿してきた呟きや写真、イラストなども全てなかったことになっているわけだ。そう思うとこの状態はTwitter上にて自分の存在の消失、つまり死と非常に近い状態であるといえると感じたのだ。
筆者は常日頃自分がいつかめちゃくちゃ長生きした後、その生を全うする日がきたら葬式で流す曲のセトリはどうしようかと想像しているような倫理観捩らせトンチキ人間なのだが、まさかセトリが完成する前にTwitterで先に臨死体験をさせられるとは思わなんだ。
しかもここ数日のフォロワーさん達の様子を外部から見る限りでは皆自分がいた時とその後で全く変化もなく穏やかな日々を送っているようである。
それ自体はとても喜ばしいことなのだがもしや本当に自分がいつかリアルでこの世にさよならした時も周囲の反応って割とこんな感じなのではないだろうか・・・・・・これではとてもじゃないが未練が残りすぎてインターネット三途の川(あるのか?)を爆イケ音楽をバックに悠々と渡ることなど出来ない。中途半端に育ち切った承認欲求を漕いで何とか此岸に戻りたいものである。
筆者の周りには驚くことに今回の件を通して自分と同じように凍結祭りに巻き込まれた人間は誰一人としていなかったので、未だ他人とこの感情を共有することは出来ていないが、もし万が一このインターネットの広大な海に自分と同じような人がいたならば、今抱えているこの虚しさや苛立ち、無力感を少しでも共有出来たらと思う。そう例えば「偉そうなこと言っといて大量のスパムアカウントは無傷で放置させているのに何で自分たちがこんな目に遭わなきゃならんのだばかたれ」とか「メールサーバーパンクしてるじゃねーかはよ復活しろ」とかそういった諸々を。
追記:ご報告が遅れましたがこの出来事から約1ヶ月後、凍結は突然前触れもなく解除されました。
解除直前の数日前に公式から(恐らく一斉送信)ルール違反してるから解除しませんピッピロピ〜(雑訳)な内容の英文メールが届き憤怒MAX怒りのデスロードしたり等していましたが今回の件を機にTwitterとの付き合い方を見直していこうと思います。
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