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#49 本物の恋

「好きな人の好みになろうと必死になったけど全部リハーサルだった」

うちの椎名林檎女史のお言葉。拝借いたしました。
あぁ、なんだか今日は珍しく恋について語りたい気分。

さっきの女史のお言葉を本質的に理解出来る人は、恋に恋をしたことがある人だと思う。残念ながら、好きな人に好かれたいから自分を曲げるというのは、恋にとって都合が悪い。

自分が「好きだ!」と邁進し、好かれようと自分を曲げてまで努力をするのはおかしな話。本当の自分を好きになってくれた訳では無いのに、それでいいのだろうか。

私もそんな経験がある。身の丈に合わない恋をして、今思えば会話も弾まないのに、雰囲気に飲まれ男を好きになった事があった。ちょうど高校生の頃…

遊び遊ばれで済ませる気はなく、いずれ「一緒になりたい」タイプの人であれば、自分に嘘をつくような恋愛はいつか、歯車がガチャガチャと合わなくなる瞬間がくる。

大切なことは、ありのままの自分を出せて、それを受け入れ愛してくれる人。愛しているから全部許すとかでは、いつか終わりがくるような気がする。

シンデレラの魔法が0時で解けるように、恋愛にも「魔法が解ける瞬間」というのがある。魔法が解けた時、その人の中に好きなところが残っているのが、一緒になるということでは無いのだろうか…

誰かと一緒になった経験はないから、そんなふうなことよく分からないし、興味もない今はただ、前にも述べた「ご縁」を楽しみに待ち続けている。

「好き!キャー!」というより、「ふぅん、私のことがそんなに好きか。まぁ好きでいたいならそうしなさい」と少し鼻の下伸ばして言うような恋愛、追いかけるより追われる恋愛しかしたくない。

それを私は今日から「本物の恋」と呼ぶこととする。

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