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【ゲームレビュー1】「デゼニランド」のヤバさ

まず、はじめてプレイしたアドベンチャーゲーム、「デゼニランド」について書かせて頂こうと思う。今こんなゲームを発売すると、子供でもまずいことが分かるくらいのヤバいゲーム設定ではあるが、当時の最先端技術で高速画面表示された、ハドソンの本気が垣間見えるゲームである。

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■ゲームとの出会い

ある日、父親がパソコンを買ってきた。「NEC PC-8001mkⅡ」である。何をするために買ったのか分からなかったが、まだ、ファミコン購入前の小学4年生だった私には、魅力の詰まった箱だった。

また父親はパソコンを買う少し前から、「PCマガジン」という雑誌を毎月買っていた。その中に人気ゲームランキングのコーナーがあり、毎月チェックしていた。PCのゲームの購入は、ほぼこのコーナーを見て決めており、デゼニランドもその中の1本である。

■ストーリー

千葉県に超メジャーな夢の国ができ、それに対抗するため、埼玉県知事の岡田ダメ男がデゼニランドの建設を計画する。岡田はなんとその候補地の大地主であった、三月氏を暗殺して土地を強奪し、デゼニランドを建設してしまった。さらにその関連施設を立てている最中、三月家の宝、純金のうす、『三月磨臼(みつきまうす)』を発見した。岡田はそれをデゼニランドに隠したのだがその後、岡田も殺されてしまう。やがて三月磨臼の噂を聞きつけた連中が、お宝捜しにデゼニランドへ入っていくが、岡田しかけた罠にかかり、生きて帰るものは誰一人いなかった・・

※通常営業している遊園地内で巻き起こる、グーニーズやインディージョーンズばりの冒険活劇である。

■アトラクション

インターナショナルバザール ワールドバザールのパロディ
瀬戸内海の海賊 カリブの海賊のパロディ。
ジャングルクローズ ジャングルクルーズのパロディ
ホラマンション ホーンテッドマンションのパロディ
スペースリバー スペース・マウンテンのパロディ
梅下館(うめしたかん)ミート・ザ・ワールドのパロディ。「梅下」は同     アトラクションの当時のスポンサーだった松下電器産業のもじり。

■カセットテープ

当時はソフトがカセットテープであった。(フロッピーディスクも発売されていたが、少し高かった)データレコーダーにセットし、片面をロードするのに3分~5分ほどかかるのだが、その間流れている、ピーボー音を聞きながらぼっと待っていた。うまく読み込めないこともよくあり、今思えば辛抱強く待っていたなと思う。

■英語入力

ゲームコマンドは、すべて英語入力だった。これがかなりつらかった。まだ、小学校の英語授業などなく、ローマ字が世界共通語なのかな?と思っていた子供もいたと思う。私は、ゲームのためならと旺文社の和英辞典を片手に調べながらプレイしていた。たとえば、ロッカーの脇にコーラの缶が置いてあるのだが、TAKE COLAではだめで、MOVE COLAと入力すると、缶の下からロッカーのカギがでてくる。ただそれだけでは、どこのロッカーか分からないため、LOOK KEYと入力するとロッカー番号が分かり、やっとロッカーが開くという感じだ。

■セーブができず、はじめからの連続

カセットテープなのでセーブができなかったため、ゲームオーバーになるとはじめからやり直しだった。また、必要なアイテムを取らなくても先に進めてしまい、それが必要になった時点で詰まってしまい、またはじめからなんてことの連続だった。

■終盤、最難関の柱

最後のパビリオン、梅下館。ジャンプして到着した部屋は、真ん中に円柱状の柱があるだけ。ここはホントに苦労した。押しても引いても、なにをしても反応がなかった。ヒントをみると「ズバリ、Pからはじまる6文字」と直接的な内容だったため、辞書に載っている該当の単語を入力しまくったことを覚えている。今になって考えると、ここに三月臼があると分かっていれば、それが最大のヒントだったんだなぁと気づく。

■まとめ

このゲームは同じくPC版で「デゼニワールド」という続編はでているが、ファミコンなどには移植されていない。同メーカーで少し後にでたアドベンチャーゲーム「サラダの国のトマト姫」はPCからファミコンに移植されていることを考えると、やはり設定がやばく、ビビってしまったのではないかと想像がつく。ただ他にない、自由な発想で作成されたゲームが多い、ハドソンはすごく好きだった。

デゼニランドは、ハドソン自体が2012年に消滅してしまったため、復刻版などもなく、今やプレイすることは難しい。また公式な情報がなく、画像の転載などもできなかったが、YouTudeで検索すると、「ゆっくりレトロゲーム実況」というチャンネルでゲーム実況が載っていた。(因みに、プロフィールに書いた、「オイルパニック」も実況されている方がいた)40年近くも前のゲームなのに恐るべしYouTubeである。著作権に精通していないため、リンクは貼らないことにするが、気になった方は、ぜひご覧になってみて下さい。

遊びにきていただき、ありがとうございます。ネタが続く限り、更新して参ります!また、サポートのお礼のメッセージを3種類考えました。140文字以内なんで、大した内容ではないですが、最近やっているゲームやアプリのことを書きました。