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【ゲームレビュー7」「ウィザードリー#1-狂王の試練場」の緊張感

PCゲームの中で一番熱中して、長期間プレイしたと言っても過言ではない、3Dロールプレイングゲーム「ウィザードリー」。今のゲームにはない、容赦ないシビアな設定にドキドキし、スマホゲームで課金を重ね、ピックアップアイテムを得たような歓喜も味わえるのがこのゲームである。

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■ゲームとの出会い

少し年上の親戚の家に遊びに行った際に、プレイして、はまったのがきっかけである。実家と親戚の家は少し離れており、車で連れて行ってもらっていたのだが、その家に遊びに行くと、今まで体験したことのないゲームをプレイすることができ、行くたびに脳がアハとなっていた。

■ゲーム内容

6人でパーティーを組みダンジョンを探索していき、悪の魔法使いワードナを倒して、盗まれた魔除けを奪還することが目的。オリジナルはAppleⅡ版で1981年に発売。他にファミコン、PCエンジンなどに移植され、続編も数えきれないほど発売されているが、PC8801版は黒ベースの白線でダンジョンが描かれている、初期版に近い内容になっている。

■キャラクターを作る

まず、人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットの中から種族を選ぶ。作りたい職業によって、向き不向きの種族がある。人間は唯一、向いている職業がなく数値が低かったと思う。

その後キャラの性格、善、中立、悪を決める。僧侶とビショップは善か悪、君主は善のみ、侍は善と中立のみ、忍者は悪のみなれる。また、ダンジョンでたまに現れる、'友好的な魔物´への対応で善と悪は変化する。善は魔物を倒してし続けると悪になり、悪は見逃し続けると善になる。中立は変化なし。善と悪は一緒のパーティーは組めない。一見、中立がオールマイティで良さそうに見えるが、侍以外の上級職にはなれないし、回復系の職業も中立ではなれない。

その後、下記能力値を設定する。基礎の数値は種族によってことなる。

力(STRENGTH)→戦士
知恵(I.Q)→魔術師
信仰心(PIETY)→僧侶
生命力(VITALITY)
素早さ(AGILITY)→盗賊
運(LUCK)

こちらにボーナス値を加算させることで、職種を決める。力の数値を増やすと戦士、知恵の数値を増やすと魔術師になるといった感じだ。ボーナス値は乱数で数値が表示される(確か通常5〜9くらい)が稀に15〜17くらいの数値が出ることがあり、今で言うリセマラをしていた。各能力値はダンジョンでの戦闘により、レベルアップした際にプラスされていく。

◼️職種を決める

戦士:武器と防具を使い。前面に立つ戦闘を得意とする。

魔術師:広範囲に攻撃の呪文を繰り出す。また、頻繁に使うワープの魔法も使う

僧侶:回復系の呪文を使う。

盗賊:戦士ほどではないが、武器を使って攻撃をする。それより何より、宝箱の罠の見極め、解除するのがメインの仕事になる。

ビショップ:魔術師と僧侶の呪文を操る上級職。能力値の基準がやや高いが、ボーナス値が高いと初期から選択することができる。ただ、呪文を覚えるスピードはかなり遅いので、魔術師か僧侶でレベルを上げてから転職するする方が良い。また、宝箱の罠を見極める呪文を唯一使える。

:戦士と魔術師の能力を持つ上級職。能力値の基準は高いが、ボーナス値が高いと初期より選択することができる。ゲーム上最強の武器、ムラマサブレードを唯一使える職種でその威力は桁違いである。

君主:戦士と僧侶の能力を持つ上級職。初期から選択することはできず、レベルをある程度上げてから転職する必要がある。ゲーム上最強の防具、ロードの鎧を唯一使用できる職種で、防御力も高いが、歩くたびに体力を回復してくれる。

忍者:戦士と盗賊の宝箱の罠を解除する能力を持つ上級職。能力値の設定が非常に高く、レベルを上げてから転職する必要がある。忍者は、いくつか個性的な特徴がある・たまに一撃必殺のクリティカルヒットが発生する・何も装備を付けない状態での防御力がキャラレベルの上昇と比例して高くなる・忍者しか装備できない攻撃力の高い武器、手裏剣がある。(これを装備すると防御力upが無効になる)

◼️呪文の英語入力

呪文をかける際は、全て英語入力だった。魔術師の呪文、僧侶の呪文それぞれ40種類くらいあり、初めは攻略本を見ながら入力していた。ただ、DUMAPIC(デュマピック)/位置を知る。MAHALITO(マハリト)/炎、TILTOWAIT(ティルトウエイト)/核、など読みさえ覚えれば、何となくいけちゃう感じだった。

◼️SSR(スーパーレア)なアイテム

このゲーム最大の魅力は、レアなアイテムをゲットすることにあると思う。ダンジョンは1FからB10Fまであるが、レアアイテムは最下層、ワドーナのいるB10Fにしかないと言っても過言ではない。ある程度経験を積むと、1FからMALOR(マロール)/テレポートでB10Fの入り口にとび、ひたすら扉を開け出てきた魔物を倒し宝箱ゲットする。ダンジョンを進め、ワドーナを倒し1Fに戻って、またB10に行くというループを繰り返す。アイテム入手時は、武器?、防具?のように曖昧な状態で発見され、盗賊などがいれば持ち物を鑑定してアイテムの詳細を確認していく。下記がレア中のレアなアイテムになり、下にいく程、出る確率は低い印象がある。

・ワードナの魔除け Amulet of Werdna ワドーナを倒すとゲットできる。装備すると、歩くごとに体力が回復する。一度倒して、1Fの城にもどると復活しているので、何回もゲットすることができる。

・盗賊の短刀 Dagger of Thieves 盗賊最強の武器であると同時に、この武器を使って、能力値が高く、転職することが非常に難しい忍者になることができる。ただその機能を使うと、武器自体は消滅する。

・手裏剣 Shurikens 忍者最強の武器。これを持つと防御力UPが無効になるため、普通に防具を付ける必要がでてくる。また、クリティカルヒットの確率は、素手の方が高いが、単純に通常攻撃でいうと手裏剣の方が高い数値をだす。

村正 Muramasa Blade! 侍しか持てない、このゲーム上最強の武器。一説によれば、2番目に強い武器の3倍の数値をたたき出す。鑑定してMuramasa Blade!と分かった瞬間は、何とも言い難い喜びが体中から沸き起こる。滅多に出ないアイテムである。

君主の聖衣 Garb of Lords 君主(ロード)しか装備できない鎧。装備すると自動的に回復していくなど、様々な特殊能力がある。宝箱を開けてゲットしたアイテムは、キャラの誰かが所持するのだが、自動回復機能をもつアイテムをゲットするとステータス画面の右端に’+’と表記されるため、ぞわぞわと期待感が増してくる。調べると大概は、回復の指輪(これもかなりレア)なのだが、5年以上プレイして数回出た記憶がある。

◼️復活できるとは限りない

パーティのだれかが、死亡した際は地上の教会で復活させることができる。ただ失敗するケースもある。失敗すると灰になってしまい。復活できる確率が下がる。灰の復活を失敗すると、復活が不可能になりデータが消えてしまう。また、僧侶の魔法でも復活できる。DI(ディ)死亡のみ復活、MADI(マディ)死亡、灰の復活。ただ、教会より成功率が低いため、軽はずみに魔法で復活を試みるのことはリスクが高かったので、私はしなかった。

また、パーティが全滅するとその地点に置き去りになってしまう。救出するには、他のパーティを組みその地点まで行く必要がある。

また、キャラは歳をとる。宿屋に繰り返し泊まるったり、転職をすることで歳をとっていき、しまいには老衰で使えなくなる。

◼️宝箱の罠のワナ

宝箱にはほとんどの場合、罠が仕掛けられている。罠を解除するには、まず、宝箱にどの罠が仕掛けられているかを見極める必要がある。見極めるには①盗賊か忍者で調べる方法、②ビショップでCALFO(カルフォ)の呪文をかる方法がある。②の正解率は95%とほぼほぼ信頼できるが①はレベルが上がるにしたがって正解率があがっていく。はじめは調べただけで罠にかかってしまったり、まちがってばっかりで使い物にならない。ある程度レベルが上がり信頼ができるようになっても100%ではないので、確定させるには、①と②両方で確認する必要がある。

どの罠か見極めたら、盗賊か忍者で解除する。解除成功率もキャラのレベルに比例する。同レベルであれば、忍者より盗賊の方が成功率が高い気がする。

罠の種類・POISON NEEDLE・GAS BOMB・CROSSBOW BOLT・EXPLODING BOX・STUNNER・TELEPORTER・・・この英単語を正しく入力する必要がある。スペルを間違えると解除は失敗してしまう。ぶっちゃけ、パーティのレベルが上がってくると罠にかかったところで、回復することができるので、面倒くさいときは、罠にかかりながらダンジョンを進めていっていたが、B10Fだけはそういうわけにはいかない。

■恐怖のB10F

ウィザードリィ#1のB10Fまさに迷宮というのにふさわしい。フロアにワープゾーンが点在しており、地上の城に戻されたり、スタート地点にもどされたり、ワドーナ居場所につながっていたりして始めたばかりのパーティを惑わせる。ただ、法則さえわかれば、迷わずに進むことができるし、全滅しそうになれば、地上の城に戻って回避することもできる。

ただ、いつまでも油断できないのが、宝箱の罠 TELEPORTERである。この罠にかかると、同フロアのどこかに飛ばされるのだが、フロアの半分以上を占める岩盤の中に飛ばされると身動きが取れなくなってしまい、そのパーティは事実上使えなくなってしまう。B10Fでは、罠の種類はきっちり確認し、TELEPORTERの場合は、スペルに間違いがないか確認してから解除していた。万が一TELEPORTERがかかってしまった際は、すかさずリセットである。長い時間をかけて育てたキャラとレアな武器が無くなることは何としても回避しなければならなかったからである。

■まとめ

ゲームをプレイしていた当時のことを思い出し書いたので、もしかしたら間違っている点があるかもしれません。もし気づかれた方がいましたら、コメントしていただけると助かります。同じようにこのゲームに熱狂した方に読んでいただけると嬉しいです。





遊びにきていただき、ありがとうございます。ネタが続く限り、更新して参ります!また、サポートのお礼のメッセージを3種類考えました。140文字以内なんで、大した内容ではないですが、最近やっているゲームやアプリのことを書きました。