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【ゲームレビュー50】「燃えろプロ野球」に影響を与えた助っ人

燃えろプロ野球」は、いわゆるクソゲーとして扱っている人も多いと思う。実際、バントホームランや、ファールの後はどんな球でもストライクになってしまうなど、粗も多かった。ただ、今までになかった要素がふんだんに盛り込まれている、夢の詰まった野球ゲームだったことは間違いない。

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■ゲームとの出会い

おもちゃ屋で定価で買ってきた。こんなに期待をこめて、買ったゲームもあまりなかった。

■ゲームの内容

燃えろプロ野球の圧倒的な魅力は、投手側からの視点でプレイすることができたことだ。普段、テレビで見ている視点でプレイできることは、当時の軽い夢だった。今で例えるなら、寝る前に飲むと、朝起きたときにお腹の肉がなくなる薬を手に入れた感じだ。投手側からの視点でプレイできると、ピッチャーは、上下左右に投げわけることができ、投球に幅が持てるし、バッターもよりリアリティを感じられる打席を体感できる。ファミスタや野球盤でフォークは消える魔球だが、このゲームでは、打ち返すことができた。

また、日本野球機構に許可を得ていたのかは不明だが、セリーグ、パリーグの全球団が使用でき、選手名もほぼ実名だった。これもファミコンの野球ゲームでは初で、当時の子供たちにをハイテンションにさせる要因になっていた。特にロッテ、日本ハム、近鉄、南海、阪急のファンは涙を流して喜んだんじゃないだろうか。

音声合成機能も新鮮だった。「ストライク!」「バッターアウト」など種類はそれほど多くないが、リアルを追求する姿勢が良かった。特に「ピッチャー交代!」のしゃべり方が面白かった。

■バントホームラン

燃えろプロ野球といえば、当時からバントホームランの話題が必ずと言っていいほどでていた。これは、各チームの主砲の長打力がずば抜けている設定になっていたため、そのような現象が起きてしまったんだと思う。
・バントホームランが可能なバッター
、クロマテ(G)、アキヤマ(L)、ハ゛ース(T)、ランス(C)、ホ゜ンセ(W)、オチアイ(D)、ホーナー(S)、オク゛リ(Bu)、フ゛ーマ(Br)、リー(O)、Pトナム(F)、カト゛タ(H)、ミスタG(St)

■ボブ・ホーナー

バントホームランのような事態が発生した原因は、当時シーズン途中に大リーグからやってきた怪物、ボブ・ホーナーの存在が大きかったのではないかと考える。
ボブ・ホーナーは1986年まで、現役大リーガーとして大活躍しており、1試合4本塁打を放ったこともあった。同年のオフにFAとなり、より高い年俸を払ってくれる球団を捜していたが、希望する年俸が高すぎたためか、手を挙げる球団がなく、一年間浪人生活を送りそうになっていた。そこでヤクルトが交渉し4月に入団が決定した。日本に来る助っ人外国人は、マイナーリーグの選手や、ピークを過ぎた選手が多く、現役バリバリの大リーガーがヤクルトに入ったことは、かなり話題になった。
実際にめちゃくちゃ打ちまくった。来日初戦で、阪神の仲田から1号。2戦目で阪神の池田から2号、3号、4号を打った。2試合で6打数5安打 打率.833、本塁打4、打点5。きっと、「ニホン、チョロイ」と思っただろう。ケガもあったが、結局1年で大リーグに戻ってしまい、まさに「ホーナー旋風」という言葉がふさわしい存在だった。
このゲームはもろにホーナーの影響を受けたに違いない。

■まとめ

このゲームは、はじめにも書いたが発売後に色々問題が発生し、回収騒ぎにまで発展してしまっていた。ただ、1988に発売された、「燃えろ!!プロ野球'88 決定版」は見事に問題を解消し、追加要素を加えたより素晴らしいゲームに仕上がっていた。近いうちにこちらも書いていきたいと思う。ジャレコまつりじゃ!!

遊びにきていただき、ありがとうございます。ネタが続く限り、更新して参ります!また、サポートのお礼のメッセージを3種類考えました。140文字以内なんで、大した内容ではないですが、最近やっているゲームやアプリのことを書きました。