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『マジではだかの王様』を終えて

どうも、小鳥遊萬伽里 a.k.a マカリトッツォです。

10/9と10/10にですね、僕が所属している劇団TOSの旗揚げ公演
”マジではだかの王様”が上演されました。
おかげさまで無事に4公演全ての日程を終えることができたのですが、
ちょっとなんか色々書いとこうかなと思いまして、noteを開いたのであります。

まずですね、この"マジではだかの王様"という作品は、
僕の親友であり元メジロイドメンバーであり劇団TOS団長の中藤充紀が書いたものなんですけれども、実は僕、途中参加なんですよね。

今年の4月に「劇団のことでちょっと相談したいことがある!」と中藤氏からLINEが入りまして。
話を聞いたら「キャストが足りないから客演で出て欲しい!」と頼まれ台本が送られてきましてですね、それが初回公演予定の2ヶ月前のことでした。
読んでみてびっくり、それなりに重要な役で「俺?????????」というのが正直な感想でした。
そこから劇団TOSにお邪魔して団員さんとも仲良くさせていただき、なんだかんだあって正式加入したわけなんです。
その6月予定だった公演は情勢の影響で延期になってしまったわけですが、その期間のおかげで僕も劇団TOSに打ち解けることができましたからね。

そうそう、この記事書くために中藤氏とのLINEを遡ったんですけど、前述の通り僕はこの台本、ラルゴという役と5ヶ月以上付き合っているわけなんですね。

こんな経験生まれて初めてなんですよ。

僕の演劇経験っていうと、学生時代の演劇同好会に所属していた5年間ぐらいしかないんですが、一本の台本と向き合うのなんて長くても2,3ヶ月なもんです。
そりゃ愛着湧くって。

役者って、台本を渡されて役を与えられて、ひたすらその世界のその人と向き合うんです。
始めは台本のセリフをただなぞっているだけでも、稽古を重ねると、段々"馴染んでくる"というか、"降りてくる"というか。
なんか表現が中二病っぽいけど、本当にそうで。
必死に寄り添うんですよね。

加えて、台本に書かれている以上のことを想像しなければなりません。
演劇って、いわゆる"その世界の日常を切り取った一定の期間"を演じるものですから、その前も後も台本には書いてありません。
どこでどうやって生まれたのか。
今まで何を食べて生きてたのか。
自分の生き方をどう思っているのか。
そんなことをひたすら考え、想像し、寄り添います。

まぁこんな大層なこと言ってますけど、
稽古を繰り返しているうちに役者さんは自然とやっていることなんじゃないかなって思います。

知らんけど。

僕は演劇とか演技とか人に習ったことがないぺーぺーなので言っていることはあまり信じたり鵜呑みにしたりしないほうがいいと思います。

いやじゃあnote書くなよ。

すんません。


“マジではだかの王様”という物語

さぁ、このお話を初めて読んだ時の僕の感想ですが、
「ペコだなぁ」
です。

彼とは学生時代からの仲ですし、同じ演劇同好会で活動してきた仲間です。
彼が書いた台本の演出を担当したこともありました。
なんでしょう、彼を見てきた人は感じてると思うんですが、『ペコ節』ってあるんですよね。
彼が作る動画にも、描く絵にも、踊りにも、演技にも、彼の世界観ってあるじゃないですか。

いや、誰にでも自分の世界観ってあると思うんですけどね。
彼の世界観ってなんか濃くないですか?
アブラ多め味濃いめって感じの。
僕だけですかね?そう思ってるの。

その中藤充紀ワールドってのが厄介でですね、周りの人間を取り込んで染めていくんですよ。
だからリーダーも団長も務まるんだと思いますが。
その世界の一員にしていくわけなんですね。
かくいう僕の被害者(笑)の1人なんですけれども。

要するに、マジではだかの王様は中藤充紀ワールド満載だったという訳です。
観た人は分かると思いますが、結構お腹いっぱいになったでしょ?
パンパンに詰め込まれてましたからね。
おもろかっただろう。

実は10月の公演を打つ1ヶ月前ぐらいに台本の大幅な改変があったんですね。
詳しくは↓の中藤充紀氏のnoteを見て欲しいですが。

僕がこの作品で一番好きなシーンはヴィーヴォとラルゴがタイマンで会話するとこなんですが、あれは改変後に追加されたシーンなんですよね。
つまり、6月公演の延期がなければ演じることなかったシーンであると。
結果的により良い『マジではだかの王様』になったんです。
延期もきっと運命だったんでしょうね。

「偶然っつーか、むしろ運命的だったよな?」


“ラルゴ”という役

そんな物語の登場人物であるラルゴという役を僕はいただいたわけです。
観に来てくれた方にお聞きしたいんですけれども、どうでした?
できてましたかね?ラルゴを。

いや、僕が演じるラルゴが皆さんにとってのラルゴで正解なんですけれど、僕今までこういう役をあんまりやったことなくてですね。
結構自信がなかったんですね。
稽古の初めの方とかめっっっっちゃ自信のなさが演技に出てたような覚えがあります。

掴みどころがなくて、飄々としていて、無関心なようで、そうではないような。
弟子のプリモとはどこで出会った?
アジトって家賃どれぐらい??
お前は結局何がしたいんだ。
何を考えて、何が目的なんだ。

その答えは、脚本演出の中藤充紀の中だけにあるわけですが、その答えをそっくりそのまま聞くわけにはいきません。
稽古を重ねて、演出してもらって、自分でラルゴという答えにたどりつきました。

そして僕がたどり着いた答えも、ここに書きません。
というか書けません。言葉にできん。
当日、観客の皆さんに見せたラルゴが答えです。

演劇は、観たお客様の中で作品の世界観が広がっていくってのが素敵な所なのです。
皆さんの中のラルゴを大事にしてやってください。

ごめんなさいね。
noteにまとめようと必死に筆を走らせたんですけれど、
具体的な話はそんなにできなかったですね。
劇団TOSでも諸々語る機会がもしかしたらあると思いますのでそちらをチェックください。



やー本当にもっと演技を磨かなきゃなって思いました。
5年ぶりの舞台というのもありましたけど、
やっぱり生の舞台ってやばいわ。
緊張とかじゃなくて、舞台の上では本当に余裕がなかった。
舞台上の魔物?っていうの?
ラルゴを発散することだけしかできんかった。
アドリブ対応とか全然できんかった。
くー。
悔しいです。
全力で楽しみはしましたが、もっと成長します。


楽しかったなラルゴ。
プリモと仲良くな。
たまーに城に侵入してヴィーヴォとクリシェに会ってやんな。
おつかれ。

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