海外在住の生徒さんとのピアノオンラインレッスン



おんらいんde piano

海外からオンラインレッスンを毎週受けてくれている1年生の女の子。


こちらは、涼しくなってきたのに

可愛らしい半袖のお洋服をきていたので

「かわいいお洋服だね〜

 こっちは、涼しくなってきたので

 長袖を着ているよ」というと

「こっちは、冬がないから

 ずっと、半袖です〜」と


自分の状況を上手に説明してくれました。

オンラインレッスンでは、こういう何気ない会話で、

自分のことを「伝える」ということ大切にしています。


海外にいても、

お教室のちびっこたちと同じペースでレッスンを受けてくれているので

しっかり、進んでいます。


そして、オンラインの「音」に関しても、かなりレベルアップしました。

実は、彼女のママとは、30年のお付き合い。

ママが、4歳の時からずっとレッスンに通い続けてくれています。

都内にお勤めするようになってからは、レッスンをしていなかったのですが

その期間も、コンサートのお手伝いをしてくれたりと

私にとっても、信頼できるパートナーのような存在です。


そして、ママになり

ママにそっくりな女の子を連れてレッスンに来てくれました。

そして、

海外在住期間中に、ピアノレッスンを再開したいと申し出があり

では、オンラインでどこまでできるかやってみよう!と二人で

オンラインレッスンの「音」について、相談しました。


そのころは、まだ、私もオンラインレッスンの機材を使い始めた

はじめたばかりだったので

日本にいる間、一緒に「実験」をしたり、必要な物を調べて購入したりしました。

今回は、準備したものをご紹介したいと思います。


1:電子ピアノ

  演奏経験の長いママが弾いても、満足出来るものという視点で、探しました。
  日本製の物を現地で購入するという前提で、試弾に一緒に出かけて、

  ローランドの上位機種を選びました。
  現地でようやく希望の機種を見つけることができてで、

  無事、納品されレッスンスタートです。


2:ミキサー

  ヤマハのAG03を選びました。

  今になれば、他にも選択肢あったと思うのですが
  当時は、手軽に使える信用できるものを優先しました。
  電子ピアノとお話マイクのみなので、3チャンネルで充分と判断しました。


3:お話マイク

マイクの選択肢は、無限にあるのですが、

小さいな子供がレッスンでも便利に使えそうなものということで
私も使っているピンマイクにしたいと希望されました。
値段が高価なので、そこまではいいんじゃないかな〜と思ったのですが、長年付き合っている彼女の性格から聞いている私に迷惑がかかったらいけないという配慮があったのだと思います。会話はピンマイクで、音を拾っているので、すぐ近くにいるくらいの感覚で、聞こえてきて楽をさせてもらっています。


あと、それぞれをつなぐケーブルなどは、調べて日本から持っていきました。

私の方から配信している「音」は、これまで使っていたスピーカーを有効活用して聞いているようです。

初め、電子ピアノから音が出たらいいね〜などど、言っていましたが、これは機能的に無理なようで実現できていません。


電子ピアノ以外は、日本で準備しました。
それらを親子二人で、手荷物として持っていきました。
その姿を思い浮かべると、今でも、涙が溢れそうになります。

電子ピアノが到着して、いよいよオンラインレッスンスタート。

海外にいるとは思えないような環境で、レッスンできています。

もちろん、ネットの回線の問題で、毎回全て完璧!とはいきませんが

なかなか快適で、やはり海外のネット環境は進んでいると感じています。


そして、だんだん欲も出てきました。

信頼できる相手なので、遠慮なく注文を出しています。

「もっと、いい音出せると思うんだよね。。。

 レッスンの時、PAさんの役割してみてくれない?」


1年生ちゃんのレッスンの時は

ママとして、レッスンのフォローだけでなく

ミキサーを触ってもらっています。


「ピアノとお話の音の音量のバランスに気をつけてみて〜」とお願いすると

ママ用のヘッドフォンをして、

ピアノとお話マイクのバランスを見ながらミキサーで調整をしてもらっています。

簡易的なミキサーなので、精密にコントロールすることはできませんが

レッスンで聴かせてもらうには、きれいな音を配信してくれるようになりました。

配信なしで、音の録音をしてみると、


「すごく綺麗な音で、録音できるようになりました!」

と笑顔の報告もありましたよ。

私も、彼女も、音響に関しては、全くの初心者ですが

こんなふうに、あーでもない、こーでもないといろいろ意見を言いながら

自分たちで、出来ることを模索している感じです。

レッスンの終わりに、ママと、「音」についてミーティングしていると

ちびっこちゃんは、ジェラシーを感じるみたいで

「もう〜長すぎる!!!」と会話に侵入してきます。

その姿も、可愛らしいのですが

まあ、仕方ないよね〜なんたって30年の付き合いなのですから。。。

そのミーティングの中で、

こんなふうにしたら、いいんじゃない?のアイディアを提案しました。

無理のない範囲で、実験、実現できたらと思っています。


上手くいったら、また、報告しますね!


 

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