まかないくん

「まかないくん」という炊き出し機のメーカーに勤める中の人の波乱万丈な半生を綴っていくコ…

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「まかないくん」という炊き出し機のメーカーに勤める中の人の波乱万丈な半生を綴っていくコーナーです。

最近の記事

簡単な自己紹介その9

薪ストーブの営業をするのに、薪ストーブのことを知らない人しか居ない会社でどうするのか。 とても悩む日々でした。 ひとまず、仕入先のところへ行って施工方法を聞き、写真を取り、考察しましたが、なかなか一朝一夕になんとかなるものではありませんでした。 特に、高所恐怖症の私にとっては屋根の上に煙突を設置することを含めた高いところでの作業がとにかく苦手で、いくつか現場を任されたときもありましたが、その都度足がすくむ思いでした。 そして合わせて、社長の知ったかぶりと見切り発車なと

    • 簡単な自己紹介その8

      入社してから、やるように命じられたのは薪ストーブの営業でした。 なんでも、私が入るキッカケになった前任の担当者がやっていた業務のようで、その売上を維持するために任されたのでした。 「前任の○○くんがやってたところはしっかりと取られよ!持ってかれんようにせんなん!」 とかなり強く事務の方から言われ、いざ営業に出てみたのですが、 軒並みお客さんが取られていました。 何でも薪ストーブ一本で独立すると決めたらしく、もともとこの会社に勤めてはいましたが、施工・営業・アフター全

      • 簡単な自己紹介その7

        その会社に入ろうと思ったきっかけは、とても不思議なものでした。 当時2006年だったのですが、ITということばが徐々にダサいと言われる時期で、パソコンで作業するのが当たり前の時代の中にあって、全て手書き。 パソコンを人差し指で打ち込んだり、書類に埋もれたりしながら、「あの書類がない」「この書類はどこへ行った」みたいなことを口論すると言った感じで、企業というより個人商店と言ったイメージでした。 それでいながら全国区に商品を出しているメーカー。しかもその業界の中では異色に思

        • 簡単な自己紹介その6

          きっかけはいつも唐突。 そう、私の停滞生活の終わりを迎えたのは、おかしな社長との出会いでした。 父の友人と呼ばれるその方は、会社で若いメインの人間が辞めて、商品に使うシールが作れないからという理由でパートの依頼がきました。 最初は全然乗り気ではなく、両親に至っては「あいつのところで働くのは辞めた方がいい」と言われ続けていました。 しかし、その会社に手伝いに行って作業をし始めた時から、思っていました。 「この会社に入ろう」と。

        簡単な自己紹介その9

          簡単な自己紹介その5

          実家に帰った私は、抜け殻という表現がしっくりくる状態でした。 毎日いつのまにか起きていていつの間にか寝ている生活を送っていました。 病院に通いながら、ハローワークに通い、それ以外は家にいる、そんな生活が1ヶ月半続き、すっかり引き篭りになってしまっていました。 当時やっていたことといえば、大学の時にやっていたラグナロクオンラインというネットワークゲームだけ、あとはホントにただ生きてるだけと言った感じでした。 不思議と学生の時や仕事をしていた時のような何かをしなければと言

          簡単な自己紹介その5

          簡単な自己紹介その4

          社会に負けた私は、居候させてもらっていた先輩に事情を説明し、納屋から出ることにしました。 実家には家に帰ると言いつつ、帰りづらかったので、帰る途中大学の知人の家を渡り歩いていました。 寄る家によっては2週間ぐらい入り浸っていました。 とても迷惑な奴だったと思います。 ですが、少しでも受け入れてもらえるところに居たかった。 頑張ったって言ってもらえる人のところにいたかったのです。 結局、家に帰ったのはそれから1ヶ月後のことでした。

          簡単な自己紹介その4

          簡単な自己紹介その4

          気がつくと、車で走り出していました。 涙がを流しながら。 それでいて、頭の中はとても冷静だったのを覚えています。 周りの景色が見えておらず、どこを走っているのかもわからないのに、心が落ち着いている。 そんな不思議な感覚でした。 どこか高いところから景色が見たいと思い、山の上に向かって走り、ちょうどガードレールが飛び出たようなところがあったので、そこで車を停めました。 ちょうど夕方で、珍しく夕日が出てて、あたりが真っ赤になってました。 あぁ、とてもきれいな景色だ。

          簡単な自己紹介その4

          簡単な自己紹介3

          タイトルを書いていて、すでに「簡単」ではなくなってきている事実。 まぁ、気にせずやっていきましょう。 高校生になり、知人が増えた私はとても順風満帆な日々を送っていました。 それまでは、登校するときに嘔吐をし、下校するときには追われる身、捕まるとそのまま殴る蹴るが始まり、飽きたら終わって帰宅する。 そのときについた泥とか靴跡とかを取るのに、バッグにブラシとかタオルとか入れておいて拭いて帰るという日々から比べれば、本当に良い環境だったと思います。 あまりに良い環境だった

          簡単な自己紹介3

          簡単な自己紹介2

          人付き合いの真実 人付き合いの真実は「擬人化」にあります。 小中学校時代、いじめられっ子だった私。 いじめられっ子は「自分が被害にあっていると思っている子」のことを指すのだと私は思います。 しかし、その自分が「自分」に出来たらどうでしょう? どういうこと? 「自分」(かっこ付きの自分)は自分がコントロールする自分です。 つまり、相手に見せる「自分」を作るのです。 わかりますか? ゲームキャラクター「自分」という感じです。 ゲームキャラクターなので、ダメージ

          簡単な自己紹介2

          簡単な自己紹介

          こんにちは、まかないくんです。 私の人生のモットーは、「面白い人生を送る」です。 面白い人生とは、「今まで生きてきた半生を言葉にするだけで、面白い人生」と定義付けしています。 そう思ったキッカケは高校の時でした。 小学校4年から中学校3年まで、かなりアグレッシブないじめを受け、幾度となく死を意識しました。それでも耐えに耐え抜き向かえた高校入学。 入学初日にそれまでの自分とはぜんぜん違う性格のキャラクターを「演じる」ことが出来れば、「別の人間になれる」んじゃないかと思

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