見出し画像

他人と縁を結ぶこと―こども家庭センターの里親支援:養育相談

2023/5/24(水):特別養子縁組

はじめに

今日も里親になった時にお世話になることの多い「こども家庭センター」さんについて知っていきましょう。
 「実親ではない大人の元で育てられた方が良い」と判断された子どもたちを一時的または生涯に渡って家庭に預かる里親に対して、子どものより良い養育の確保の為に手厚い支援体制が用意されています。

養育に関する相談支援


 以下の支援は子どもを里親として預かるうえで課題・問題が生じたときに必要に応じて相談対応がなされる支援となります。

①子どもの心理診断:

 子どもには実親との間に心理的に苦しみを持って里親の元へやって来る子どももいます。そこで必要に応じて、心理的状況を客観的に把握するための対応をされることがあります。

②子どもの医学診断:

 子どもを望まない妊婦の生活は理想的なものとは言えず、喫煙や飲酒、市販薬の接種など子どもの生育にマイナスの要素をはらんでいることがあり、無事に生まれてきても養育環境から身体的な問題に気付かれないままに育っていることも少なくありません。また実親の養育として年齢に応じた身体能力が備わっていないことも多く見らるのも事実。
 そこで、そういった身体発達や持病など問題が発覚した場合に専門の医師によって診断がなされます。

③子どもへの指導と治療:

 ①②による診断のもと、子どもの抱いた課題・特性・トラウマに対して、年齢に応じた指導や治療が行われます。診療内容はカウンセリングや心理療法が用いられます。

④緊急な場合の一時保護:

 例えば里親家庭の不幸ごとや感染症など、緊急を要する場合には里子の一時預かりをお願いすることができます。

⑤措置変更:

 里親として適していないと判断された場合等はマッチングが解消されることがあります。

⑥実親への指導・連絡:

 里親の場合、子どもの養育についてなどの指導措置を行うことで、子どもが帰れる家庭、子どもを受け入れられる親になれるよう子ども・子育てについて指導がなされます。
 また、実親のもとに子どもが帰る可能性がある場合、里親のもとでの様子などを細やかに伝えておくことで実親の子どもを受け入れやすいように…また、子どもに対する情が継続するように配慮されています。
 この連絡が上手にできないと「人の子になったから…」という疎外感を感じてしまい自分で育てる意欲を失ってしまう実親もいます。

 以上のように、里子と里親とを守り支援する体制はしっかり整えられているので、「要保護児童は社会で育てるもの」という認識でしっかり専門家を頼って子どもを育てていける社会になれば嬉しいな…そう思います。

今日はここまで!
最後まで読んでくださってありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?