お見舞いをお見舞いされた

入院してたら地元からはるばる友人が来てくれた。
地元は北海道、入院先は東京なのでほんとによく来たなと思った。
実際会って一言目、「遠い」だったし。

学生からの友人なので近況報告(ほぼ自分の容体だが)を交えつつリラックスした会話を楽しんだ。
普段から割とLINEやら電話で交流しているのだが実際に会うのは1年半ぶりくらいで、とても嬉しかった。

そんな彼がさらっと言った一言がすごく刺さったのでその話がしたい。

「うすっぺらいこというけど、早く良くなってな」
と言われたのだが、この"うすっぺらさ"に思うところがあった。
(彼の言動を"うすっぺらい"とは微塵も思っていない)


お店の連絡や個人のSNSで病気になって入院することを大なり小なり発信したのだが、その際に友人から励ましの言葉をもらうことが多かった。
そうするとたまに励ましの言葉をもらっておきながらイラっとすることがあった。

よく考えてみるとSNSや直接のやりとりなどでその人たちの動向をざっくり知っていて
「いや、俺の病気の回復祈ってる暇あったらそれよりも自分の行動顧みて直せよ」
と感じていたようだった。
要するに言葉がめちゃくちゃ"うすっぺらい"感じがした。

「ああ、この人たちはガンで苦しんでる友人を励ます言葉を持ってないんだな」と思っていた。


日々の行動が自分を作っていくわけで、
遠方からわざわざ病院まで来てくれて(上では省いたが途中無茶なお使いもしつつ)、うすっぺらいといいながらもお見舞いをお見舞いしてくれた友人はなかなかやるやんけと誇らしい。

自分も恥ずかしくない行動を心がけようと思う。

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