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【池袋】パフェを食べる 1【タカセ】

難しい世の中になってきて、アパートの6畳1間に引きこもって、収束を祈っている。時間ができて、毎日いろいろなことを考えられるようになった。その中で、何か書こう、と思い至った。好きなものの話をしよう。パフェが大好きです。

パフェを食べる①「タカセ」のフルーツパフェ

2018.3.21

池袋駅東口前の大通りを渡るとあるタカセ洋菓子。一見しただけでは気付かなかったけれど、1階がパン・洋菓子、2階が喫茶室、3階がレストランで9階がコーヒーラウンジと、ビルごとタカセ洋菓子の店舗らしい。

2階の喫茶室のフルーツパフェ。

池袋


上段 生クリーム、メロン、リンゴ、バナナ、サクランボ、パイン

中段 アイスクリーム

下段 シロップ、コーンフレーク

昔ながらのパフェという感じ。甘すぎなくて美味しい。煙草の匂いがする茶色を基調とする店内は、池袋のど真ん中なのに、思い出みたいに落ち着いている。店員の女性も、このお店と同じように静かな威厳に満ちていて、注文を取る短い言葉にも柔らかさが滲んでいて、素敵だなと思った。チョコレートパフェやイチゴパフェ、バナナパフェ、メニューが豊富なのでまた行きたい。

店舗情報

池袋本店 〒170-0013 豊島区東池袋1-1-4

JR・地下鉄 池袋駅 東口前


思い出す事など

初めてここでパフェを食べたのは、この年の3月で大学生になって1年が経って、久々に会った友達と。卒業式の日に図書室で記念写真を撮ったメンバーで、という不思議な縁で。そういう友達の形もある。

リアル脱出ゲームをして、回転寿司食べて。いろいろな話をした。みんな地元から東京の大学に出ていて、話し方とか、雰囲気とか変わらない部分が多くて安心したのを覚えている。その後喫茶店に入って、パフェ頼もうかなという流れになり。

パフェ。そういえば食べたことなかった。育ったのが田舎だったからコンビニにもスーパーにも車を使わないと行けなかった。外食できる場所も遠かった。だから、こういう喫茶店実は入ってみたかったし、ずっと心のどこかで食べてみたいなあと思っていた。

フルーツパフェの文字を見たとき、母を思い出した。甘いものは食べすぎちゃいけない、とよく言っていたので、食にそこまで厳しかったわけじゃないけど炭酸飲料とか飲んでると注意された。でも、その分誕生日のケーキ、お盆の時に飲めるサイダー、体調を崩したときにだけ買ってきてくれたコンビニのフルーツサンド、美味しかったな、とパフェを見て子供のころの記憶が思い出されて。お弁当毎日作ってくれたのにお礼言えてなかった、感情が爆発して泣き喚いた時に謝れなかった、大学の入学式が終わって駅で別れたとき、泣いていた母を見送った後私も泣いたんだよ、とか家族へのいろんなことも。私は今、東京で、それぞれの道を行く友達と、パフェを食べて笑い合えてる、そうあれるのは、今まで支えられてきたからだ、と瞬間的にたくさんのことが思い巡る。

東京には、電車のホームがこんなにあるんだよ、こんな美味しいものがあるよ、でも食べすぎには気を付けるね、食べながら、地元の母に語り掛けていた。だからパフェはずっと私の憧れで、決別で、私を奮い立たせてくれるようなもの。