NIKKOR Z 24-70mm F4S使ってみた/#021
レンズ沼とはよく言ったもの。写真を趣味にした頃にたまに聞く言葉。最初は意味が分からず右から左へと受け流していた。しかし今となっては身に染みるほどよく分かる。なぜならもう底なし沼にドップリ浸かっているから。
今はNikon Z6Ⅱをメインにシステムを構築している。
伝統のFマウントからZマウントへと姿を変えミラーレス市場に本格参入したミドル機の第二世代。
使い心地はNikonらしい堅実な作りでストレス無く扱える。身体の一部になったような感覚だ。
そんなZシステムの魅力がNIKKOR Zのレンズたち。
大口径マウントの恩恵を受けた妥協なきレンズ設計が、高品質な画質とボケの柔らかさを実現している。
「Zレンズにハズレ無し」と言われるほどその描写は保証されている。
さて本題に入ろう。
今現在、単焦点レンズのみで24-135mmの領域を確保している。
以前はSIGMA 24-105mm F4 Artを使っていた時期もあるが直ぐに単焦点レンズを多用するように...次第にズームレンズは表舞台から姿を消すことになってしまった。
あくまでも趣味で写真を楽しむ範囲であり、主な撮影対象は人物、日常、風景など。演出する上でボケ感は重要だと考えている。そのためF4だと物足りないのだ。加えてズームであることは便利な反面、悩む場面と撮影枚数が増える傾向にあった。それはせっかくだから色んな画角で撮っておこうという保険からだ。
また、単焦点と比較するとその描写はどうしても見劣りした。それからというものの単焦点で必要な画角を揃えることになり今に至っている。
しかし最近は撮影するジャンルが増え、限られた環境にも出会う。その場から自由に動けない場合と時間制限がある場合だ。そんな時に単焦点レンズだとロスが多い。そこから再度ズームレンズの必要性を感じ友人に借りることにした。
最も使う標準域をズームレンズながらも小型軽量で一定の画質を担保してくれるレンズ。F4ではあるが十分なボケ感だと認識している。さて、気がかりなのはAF速度、解像度、逆光耐性の3つ。簡単に作例を交えて見ていきたい。
結論から言うとAF速度は気にならず実用範囲。解像度は単焦点より落ちるものの十分な画質を全域にわたって維持している。最後に逆光耐性だが広角側でやや弱い印象を受けた。しかし、それでも十分な耐性はあり光の角度だけ気をつければ問題にならないレベルだ。あくまでも数日使った段階での印象なので参考程度に受け取っていただきたい。
このレンズはズームレンズに対する印象を大きく変えてくれた。小型軽量でF4ながらもその性能で撮れる写真は品質を確約されている。気軽に持ち出したい人、F4でも気にならない人は間違いなく買って損はないと言える。もっともっと使って慣れ親しめるようになりたい。
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